いいものfromトカチ(34)「鹿追焼の『楕円皿』」
地元の粘土を使用し、1975(昭和50)年に民芸品として誕生した鹿追焼。2017年、町職員で陶芸家の三上慶耀(一正)さんによる青瓷(せいじ)が公募展「東日本伝統工芸展」に入賞し、芸術性の高さでも知られるように。今回は日用品のシリーズから、お薦めの皿を紹介します。
飽きの来ないシンプルなデザインは、ふるさと納税の返礼品としても人気。重ねてもスッキリ収納できるように高台(こうだい)を工夫したり、皿の縁を手になじむ厚さに調整したりと使い勝手にも配慮されています。手に取るたび、作り手の細やかな心遣いに触れられることでしょう。
植物由来の釉薬(ゆうやく)を使った自然な風合いも人気の理由。しかし三上さんによると「鹿追の粘土は、釉薬を使う焼き物に不向き」なのだとか。釉薬や土の配合など、長年研究を重ねて幅広い作風が可能になりました。
生活の器と美術品としての器―。まずは気軽に使える一品から、その多彩な魅力に触れてみませんか。
<三上慶耀(一正)さん>
浦幌町出身。1993年、鹿追町陶芸工作館(鹿追窯)に勤務し、現職は鹿追町役場商工観光課の陶芸係・係長。可窯・岩井孝道氏の下で修業し、「東日本伝統工芸展」で6年連続の入選を果たす。全国的に知られる「日本伝統工芸展」でも入選し、作品づくりを通じて鹿追焼のPRに励む
飽きの来ないシンプルなデザインは、ふるさと納税の返礼品としても人気。重ねてもスッキリ収納できるように高台(こうだい)を工夫したり、皿の縁を手になじむ厚さに調整したりと使い勝手にも配慮されています。手に取るたび、作り手の細やかな心遣いに触れられることでしょう。
植物由来の釉薬(ゆうやく)を使った自然な風合いも人気の理由。しかし三上さんによると「鹿追の粘土は、釉薬を使う焼き物に不向き」なのだとか。釉薬や土の配合など、長年研究を重ねて幅広い作風が可能になりました。
生活の器と美術品としての器―。まずは気軽に使える一品から、その多彩な魅力に触れてみませんか。
<三上慶耀(一正)さん>
浦幌町出身。1993年、鹿追町陶芸工作館(鹿追窯)に勤務し、現職は鹿追町役場商工観光課の陶芸係・係長。可窯・岩井孝道氏の下で修業し、「東日本伝統工芸展」で6年連続の入選を果たす。全国的に知られる「日本伝統工芸展」でも入選し、作品づくりを通じて鹿追焼のPRに励む
鹿追町陶芸工作館(鹿追町東町3丁目2鹿追町民ホール内、Tel:0156・66・3738)、道の駅しかおいで販売
◆いいものfromトカチ
Made in 十勝の良質な雑貨を紹介するChaiの連載です。
※フリーマガジン「Chai」2022年7月号より。
※撮影/辰巳 勲。写真の無断転用は禁じます。
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