勝毎電子版ジャーナル

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「楽じゃない。ぎりぎりだよ」 木工に目覚めた照れ屋な自信家

柳田 輝

十勝毎日新聞社 編集局 コンテンツグループ


 彼の一日は夜明けとともに始まる。店の外にある丸太から材を切り出す。広尾町で木製品を加工・販売するki-kiru(きーきる)の斗沢誠さん(54)は、木工職人を志して2012年に勤めていた会社を辞めた。製材・加工技術は動画サイトを見ながら独学で身につけた。

 早朝は「涼しくて、外での作業が気持ちいい」。営業時間は午後7時までだが、天然の素材に手を加えるのに、うまくいかなけれ...