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仏門たたいたバンドマン 現代に向け教え説く

柳田 輝

十勝毎日新聞社 編集局 コンテンツグループ

 秋晴れの日曜日、寒さの残る午前7時過ぎ、帯広最古の寺院、曹洞宗十勝山永祥寺(帯広市西3南2)には、15人ほどの市民が寺に集まり坐禅(ざぜん)を組む。「生きていることを全身で感じ、穏やかな気持ちで坐禅を組みましょう」と語りかける5代目住職の織田秀道さん(43)は、かつては人気ロックバンドでギターを鳴らしたバンドマンだった。29歳という若さで永祥寺の住職に就き、今年で15年目。宗教離れが進む現代...