お風呂とグルメのちいさな旅(3)「十勝郊外・日帰りコースの温泉旅~大樹町」
町名の由来はアイヌ語の「大木が群生するところ」。ユニークな泉質の温泉、心癒やされるカフェ、宇宙への知的好奇心も満たされた後は、おいしいチーズをお土産にどうぞ。
晩成温泉
希少なヨード泉と潮風で“極上リラックス”
泉質は泉質は全国でもレアな「ヨード泉」。そのなかでも有数の濃度を誇るこちらは、成分による殺菌効果や保温効果が高く、湯冷めしにくい。また、十勝管内の温泉で唯一、海が見えるのも特徴。浴室につながるテラスで潮風に当たりながら、ぼーっとするのが実に気持ちいい。男湯テラスからは漁船が進む様子も眺められる。柔らかな日が差し込む朝がおすすめ。
タオルセットは無料レンタルで、シャンプー類やドライヤーも設置。女湯では化粧水や乳液のほか、土日祝限定でヘアオイルまでそろうのがうれしい。湯上りには広い休憩所でくつろいだり、食堂で販売する人気菓子店「一糸」(幕別)のシュークリームを食べたりして思い思いに過ごして。売店ではオリジナル商品も販売。〈温泉の素〉(250g・800円、25g・150円)は、道外からの注文が入るほど人気だ。
日帰りが物足りないなら、ホテル「晩成の宿」か、隣接するキャンプ場で宿泊を。
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<晩成温泉>
大樹町晩成2
Tel:01558・7・8161
営:4月1日から9月30日は8時~21時、10月1日から3月31日は9時~21時
※最終受付は両期間とも20時
休:4月から9月は無休、10月から3月は火曜
料:大人500円、中学生300円、小学生200円
買う
半田ファーム
自社牧場で搾った牛乳で作るチーズやヨーグルトは、長年愛される地元の定番土産。牛の飼育から商品の製造まで一貫して行い、安全とおいしさを追求する。敷地内は緑豊かで、休憩スポットにもぴったり。ひと休みのお供には、夏限定の〈ソフトクリーム〉300円~をぜひ。牛乳本来の甘さを感じる優しい味わいが、人気の秘密。
大樹町下大樹198
Tel:01558・6・3182
営:11時~17時 休:月・火曜
見る
大樹町宇宙交流センター SORA
1980年代から「宇宙のまちづくり」を進めてきた大樹町の試みを紹介する。インターステラテクノロジズが打ち上げた全長3・8メートルの小型液体ロケット「ゆきあかり」など、実際の打ち上げ実験に使われた小型ロケットの展示には、大人もワクワクしてしまう。解説パネルを見ながら、さまざまな実験について学ぶのも楽しい。
大樹町美成170-1
Tel:01558・6・2113
(大樹町役場企画商工課 航空宇宙推進室)
開館時間:土・日曜、祝日の10時~16時
※開館期間は4月下旬~11月上旬。新型コロナウイルスの影響で、休館の場合あり。事前に問い合わせを
食べる
ピリカル珈琲店
「ピリカル」はアイヌ語で「美しい道」。店主の緒方清さんが長年こだわってきた自家焙煎(ばいせん)コーヒーと、娘の彩子さんが作る料理やスイーツを楽しめる。ランチお薦めのカレーは、3種のカレー粉をブレンドしたスパイシーな味わいながら、ココナツミルクでマイルドに仕上げている。軟らかく煮込まれた忠類産放牧豚も絶品。
大樹町晩成274-2
Tel:01558・7・8008
営:11時~17時
休:火・水・木曜
※フリーマガジン「Chai」2022年5月号より。
※撮影/辰巳 勲、長尾悦郎、鎌田廉平。写真の無断転用は禁じます。
お風呂とグルメのちいさな旅
遠出はできないけれど、せっかくの連休、どこかへ行きたい!そんな十勝っ子に提案する、おいしくてあったまる日帰り旅のススメ。いざ、〝プチ旅〞へ参りましょう。