十勝毎日新聞電子版
Chaiでじ

2024年11月号

特集/レトロかわいい十勝

お風呂とグルメのちいさな旅(6)「気軽にサクッと! リフレッシュ “ 帯広温泉郷” で暮らす幸せ」

Chai過去連載・帯広温泉倶楽部でおなじみの今さん登場!

週に4日は銭湯に通っています!


Profile:今雅昭さん
 釧路市出身。2019年5月に帯広市地域おこし協力隊に就任。温泉にまつわるイベントの開催をはじめ、さまざまなPR活動に携わる。20年にはChaiで市内の温泉を紹介する連載「帯広温泉倶楽部」をスタート。温泉ソムリエの資格を取得するなど、公私にわたり温泉へ情熱を注いでいる。

 インターネット投票で全国の温泉地をランキングする「温泉総選挙2021」。同企画の「女子旅部門」の3位に、帯広市内の銭湯や宿泊施設を総称した「帯広温泉郷」が初めて選ばれるという快挙。その仕掛人・今雅昭さんに帯広温泉郷の誕生秘話や、市内の温泉の魅力について聞きました。

 -帯広市全体を「温泉郷」と呼ぶ表現がユニークですね。発想のきっかけは?
 帯広市にはたくさんの温泉がありますが、日本各地にある「温泉街」とは違い、市全体で温泉に親しんでいるところが個性的。そのイメージが「温泉郷」という言葉につながりました。地元の人も観光客も同じ施設で一緒に温泉を楽しんでいるという地域は、かなり珍しいのではないでしょうか。

 -数ある部門の中で「女子旅部門」に応募したのはなぜですか?
 帯広市の温泉といえばモール泉! 自分で言うのも照れくさいのですが、モール温泉に入った翌日は肌の調子がいいんです。女性にこそモール泉の「美人の湯効果」が喜ばれるのでは、という思いがありました。

 -今さんが思う、帯広の温泉の魅力とは?
 道内各地の温泉の中でも、毎日入りたくなる「肌への優しさ」は断トツだと思います。温泉らしい硫黄の香りがある酸性の湯も好きですが、何度も入浴するには刺激が強い。その点、帯広の湯は入れば入るほどその良さを実感でき、飽きがこないんです。

 -「飽きがこない」とは、まるで食べ物のようですね!
 ちなみに温泉は「鮮度」も大事。温泉は長い間空気に触れて酸化すると効能にも影響するといわれています。その点、帯広市の温泉施設の湯は源泉掛け流しが多く新鮮そのもの。また帯広の水は飲んでもおいしいですが、入浴にも適しています。水風呂の肌触りがすばらしいので、ぜひ試してもらいたいですね。ちょっとマニアックですか!?

 -帯広の温泉のPRについて、今後の目標はありますか?
 まず「帯広温泉郷」という言葉を広めて、ブランド化するのが最初のステップ。次のステップでは温泉施設同士のつながりを強化し、帯広市全体を盛り上げたいですね。前例のない試みなので、まだまだ試行錯誤中です。地域おこし協力隊の任期は今年3月に終わりましたが、SNSなどを中心に帯広の温泉のPRを続けて行きます。


News! 2021年11月に発行されるやいなや、あっという間に品切れした無料冊子「帯広温泉倶楽部 総集編」が増刷決定! 帯広市内の銭湯などで手に入ります。



今さんのシーン別 帯広市内のオススメ銭湯
◆湯質で選ぶ、温泉上級者なら
 全国から温泉ファンが訪れる名湯。湯の鮮度が高いアサヒ湯、体の芯まで温まるローマノ福の湯、どちらも甲乙つけがたい!

アサヒ湯

ローマノ福の湯



◆家族で行くなら設備の充実が大事!
 清潔感があり広々としているので、レジャーにぴったり。ゆっくりできる休憩スペースも、家族連れにはうれしい♪

水光園

やよい乃湯



◆昔ながらの銭湯で温もりたい風情重視派へ
 客同士やスタッフがあいさつを交わす、ホッと落ち着くアットホームな雰囲気が、何よりの魅力。清潔感がありくつろげます。

自由が丘温泉

白樺温泉




帯広市内日帰り温泉MAP
※定休日など詳細は各施設にお問い合わせください。


※フリーマガジン「Chai」2022年5月号より。