ココロ焦がれる十勝の焼き菓子(3)「がんばるジブンにHAPPY BAKE」
のんびり、ゆったり、ひとりのじかん
今日は甘いものを食べながら心ゆくまで読書でも。そんな時に思い浮かぶのは、おしゃれな雑貨の販売もしているカフェ「THE YARD」。テラス部分から差し込むやわらかい光が心地よく、店主の付かず離れずの距離感が一人の休日をつくってくれる。
名物のスコーンはいつも大人気。月に1度の「SCONE DAY」は、約10種のスコーンがあっという間に品切れになるほど。やさしい甘みが口の中でじわっと広がり、食べるたびに笑みがこぼれるおいしさ。次に同じ本を開いたら、スコーンのいい香りと至福の時間が一緒によみがえりそうだ。
<THE YARD>
帯広市西8条南10丁目3-4
Tel:0155・22・5740
営:11時~18時
休:月曜、第3火曜
癒やしのひと時をテイクアウト
階段を上って扉を開けると、ふわっと漂う甘い香り。カウンターに並ぶ焼き菓子を見たら誰もが心躍るはず。ここは街中のBARで木曜日のみ営業している「Le tempsdoux(ル・タン・ドゥ)」。今年1月末に開店した。
店名はフランス語で「穏やかな時間」。あたたかく迎えてくれるスタッフとの会話、BGMのシャンソンが耳に心地良く、いるだけで和んでしまう。食材は十勝産にこだわり「感動的なおいしさより、ほっとするおいしさを」と心を込める。“癒やし”の詰まったお菓子を食べて、明日もまた頑張ろう!
<BAR POND ~Le temps doux~>
帯広市西1条南9丁目14 2F
営:11時~15時、木曜日のみ営業
Tel:0155・66・7557
ワインと楽しむぜいたく
春の日差しに誘われて、今日はお気に入りのパン屋さんへ。パンはもちろんおいしいけれど、お目当ては限定数しか焼かないというカヌレだ。恐る恐る店内を見渡すと、「あった…!」。黒光りするそれを見つけ、思わずにんまり。
十勝産小麦と道産素材、ラム酒をたっぷり使って焼き上げた一品は、紅茶ではなく、赤ワインと合わせるのがマイブーム。ゆったりと過ごす週末の夜をぜいたくに彩る、とびきりのごほうびアイテムなのだ。さぁ、1週間頑張った自分に乾杯!
<はるこまベーカリー ~はなれ~>
音更町木野大通西13丁目1-11
Tel:0155・66・7034
営:10時~18時
休:火曜(祝日の場合は営業、翌日休み)
仕事のお供、デスクでこっそり
仕事の合間、デスクでつまむ菓子は、小さな〝相棒?だ。気分をリフレッシュしたり、疲れた脳にエネルギーをチャージしたいとき。同僚にお裾分けをするとコミュニケーションの潤滑剤にもなる、頼れるヤツである。
オフィスには「うるおい菓子BOX」という常備菓子があって、専用貯金箱に100円を入れると、BOXの中の好きな菓子をひとつ選べる。スナック菓子もいいけれど、手が伸びるのは甘いクッキー系。机の上でこっそり小袋を開ける瞬間が、またいいのだ。
<谷保製菓>
帯広市西24条北1丁目2-2
Tel:0155・37・6600
営:8時30分~17時30分
休:土・日曜
※フリーマガジン「Chai」2021年5月号より。
※写真/辻博希。写真の無断転用は禁じます。
ココロ焦がれる十勝の焼き菓子
生クリームいっぱいのケーキもいいけれど、ついもう1個と手が伸びてしまう焼き菓子は、身近で心憎いスイーツ。ブレイクタイムのお供としてはもちろん、日持ちするので、遠くで暮らす大切な人への贈り物にもぴったり。お礼や感謝といったさまざまな気持ちを運んでくれるから、ますます好きになる。 サクッとしたクッキーやしっとりとしたフィナンシェ、艶めくカヌレまで。心を込めて作られ、誰かの心をいつも満たしてくれる、そんな十勝の焼き菓子にゾッコンです。