2024年4月号

特集/ときめきのプリン&愛しのシュークリーム

いいものfromトカチ(18)「アトリエ 陶の杜の『絵皿』」

〈お花畑〉〈やさしさの杜 動物たち〉シリーズの絵皿は、飾り皿にお薦め。絵柄が映える、真っ白な信楽の土や陶磁器で作る

 陶の杜・大石まさよさんが作る絵皿は、一目ぼしてしまうかわいらしさ。動物たちのユーモラスな表情や愛らしい草花に、思わず笑みがこぼれます。

 皿の表面に目を凝らすと、絵柄が立体的に浮かび上がっています。これは版画のように彫り出す掻き落とし」という手法。この細かな作業により、器の世界が広がりと躍動感が加わります。

 陶芸を始めた初期の頃から、大石さんはいつも作品に絵をい描ていました。創作の源は、十勝の美しい自然や動物たち。そのせいか、洗練されたデインの中にも親しみが感じられます。

 素焼き、絵付け、本焼きを経て、一つの作品が完成するまで1カ月ほど。器から伝わる丁寧な仕事ぶりを感じながら、大切に使いたい器です。

<大石まさよさん>
浦幌町出身。幕別町のアトリエ秋桜窯で約10年間学び、2020年1月に自身のアトリエ「陶の杜」を構える。土を通じた人との関わりを大切に、皿やコーヒーカップなどの作品を制作中


<アトリエ 陶の杜>
 現在、新規注文・問い合わせは休止中だが、個展やイベントで随時販売。4月17・18日にMakura showcase(幕別町)で開催する「つながりマルシェ」にて相談可。詳細はFacebook「大石政代」へ

いいものfromトカチ
Made in 十勝の良質な雑貨を紹介するChaiの連載です。

※フリーマガジン「Chai」2021年3月号より。
※撮影/辰巳 勲。写真の無断転用は禁じます。