まちの食堂(1)「個性派食堂をゆく(1)~ふじもり」
◆帯広屈指の老舗店
帯広っ子なじみの食事処「ふじもり」。木材商の初代・藤森熊作さんが明治30年代、十勝川の大洪水で木材をすべて流されたのを機に始めた老舗である。
「おいしいものを安く」をコンセプトに、和洋のメニューはどれもボリューム満点。中でも、1969年ジャンボジェット機就航にちなんで先代・藤森照雄さんが考案した〈ジャンボ弁当〉968 円は、直径20㎝の2段重にスパゲティやハンバーグなどふじもりの名物が少しずつ盛られ、さながら宝箱のようだ。
地元の常連や観光客もちろん、ときには高齢者のいこいの場、小学生が友達同士で訪れることもある。誰もが心地よくなれる空間は、従業員のもてなしがあってこそ。取締役・藤森元恵さんは、「長く続けられたのは皆さんのおかげ。堅実に営んでいきたい」と目を細めた。
<ふじもり>
帯広市西2条南11丁目8
Tel:0155・26・2226
営:11時~21時
休:火曜
※フリーマガジン「Chai」2020年10月号より。
写真/辻 博希
※写真の無断転用は禁じます。
◇ ◇ ◇
【特集】まちの食堂
おふくろの味を求めて、変わらぬ笑顔で迎えてくれる店主に会いに―。食堂に行くと、何気ない幸せがあふれていて、なぜかホッとする。今回は、老舗から庁舎内の食堂まで、まちの食堂を一挙ご紹介。食欲の秋は、食堂巡りでお腹も心も満たされて。
まちの食堂
おふくろの味を求めて、変わらぬ笑顔で迎えてくれる店主に会いに―。食堂に行くと、何気ない幸せがあふれていて、なぜかホッとする。今回は、老舗から庁舎内の食堂まで、まちの食堂を一挙ご紹介。食欲の秋は、食堂巡りでお腹も心も満たされて。