十勝毎日新聞電子版
Chaiでじ

2024年11月号

特集/レトロかわいい十勝

湯ったり、のんびり(3)「夜空に光るロマンチックな湯~十勝ナウマン温泉HOTEL arco」

ブラックライトを受けて光る色とりどりの蛍光石は、天の川の星々に見立てたもの

十勝の星空をイメージ まろやかな湯と光の演出
 日没後にぜひ訪れてほしいのが、「道の駅ちゅうるい」すぐ北側に位置する「十勝ナウマン温泉HOTEL arco(アルコ)」。夜空に溶け込むような“光る露天風呂”は、ロマンチックな気分に浸ることができる。

 「インパクトと遊び心を」と、同ホテルを運営するアンビックス(札幌)が2年前に造った。男女で日ごとに入れ替える約10㎡の円形と13㎡の長方形の2つの浴槽があり、光る正体は、床や壁に配した蛍光石や蓄光石。ブラックライトに反応して、色とりどりの淡い光を放つ。丸い湯舟の方は、曲線を描く白い石と蛍光石が、さながら天の川のようだ。

忠類のチョモナイ山(通称・丸山)で群生しているのが見つかったヒカリゴケをイメージした石も演出のひとつ


 源泉100%のアルカリ性単純泉で、ph9.5。ナトリウムイオンや炭酸、水素イオンを多く含むとろみがある湯は、疲れがよく取れる。国道236号に隣接するアクセスのよさから毎日利用する常連も。普段づかいできるのがうれしい。

41℃の湯をたたえる大浴場は、ジェットバスや打たせ湯、サウナを完備


 湯上りは、館内のレストランにもぜひ。ゆり根など忠類の食材を使ったメニューが充実している。もちろん泊まりで、“冷えた一杯”を楽しむのもいい。

人気の〈ナウマンバーグだそ~定食〉1,200円は、ナウマン象の化石が発見された忠類らしい

ビーフハンバーグから飛び出た鶏手羽元の骨は、原始人が暮らしていた時代を表現したそう

9月からの新メニュー〈釜飯〉(6品、入浴とセットは1,400円、単品1,200円)もどうぞ

モダンな雰囲気の館内

客室は全17室。写真はラグジュアリールーム

幕別町忠類白銀町384-1
Tel:01558・8・3111
日帰り入浴/12月中旬まで15時~23時 ※(それ以降は11時~)、5時~8時。大人500円、小学生250円、幼児無料 ※幕別町民割引あり
レストラン/11時~14時、17時~21時(LO15分前)
休/なし


※フリーマガジン「Chai」2019年11月号より。
※撮影/辻博希。写真の無断転用は禁じます。