冬のハンドメード(3)「大切な人に贈りたい 消しゴムはんこのクリスマスカード」
【材料】
・消しゴム
・はがきや、はがき大の紙・好みの色のインクパッド(以上、写真下段左から)
・トレーシングペーパー(複写用の紙、写真中央)※この他、図案を描くときやフレームを作るときに使う紙もあるとよい
★道具
・えんぴつ
・三角刀
・デザインカッター(ペンタイプのカッター)
・カッター
・カッティングマット
・定規
・ガムテープ(取材では布製を使用)
・つまようじ、綿棒(押印時の修正などで必要に応じて)
(1)(2)紙に図案を書き、トレーシングペーパーを重ねて図案を鉛筆でなぞる((1))。消しゴム表面の粉を払った後、消しゴムの上にトレーシングペーパーを置き、爪の表面でこすりながら転写する((2))。今回はクリスマス飾りの定番「ヒイラギ」がモチーフ。イラストなどを活用しても可
(3)消しゴムをカッターで切って小さくした後、図案の左下(時計の7時位の位置)から、線に沿ってデザインカッターで切り進める。刃先を自分と反対側に向け、右に45度傾けて刃先3mmほどを消しゴムに入れ込んだら、消しゴムを半時計周りに動かしながら刃先を進める
<Point> 45度を保ったままカッターを持つ手は動かさないこと。消しゴムを動かすことで、繊細なラインもきれいに彫ることができる
(4)(3)で彫った線に対し、V字の溝ができるように図案の数mm外側から45度に刃を入れる。刃先が自分と反対側になるように持ち、図案の右側から、消しゴムを
時計回りに動かす
(5)(6)(7)消しゴムのいらない部分をカッターで断ち落としたら、三角刀を使って葉脈を彫る((5))。ガムテープに押し当てて消しゴム表面の鉛筆線を取り((6))、試し押しで色の出方を見ながら細部を整えてはんこの完成。ヒイラギの実のパーツも同様に作る((7))。実(み)は、つまようじで表面の光の点を表現するとリアルに
(8)(9)はがきを用意し、押印したくない部分に紙(取材時は付箋を使用)を置く。今回は四角いフレーム形に整えるため、定規で測りながらフレームの幅を決定。フレーム部分にヒイラギの葉と実をバランスよく押していく
<Point> 実部分の光の点は、方向をそろえるように。色味の違うインクで変化をつけると立体感が出る
<教えてくれた人>
山田泰幸さん
消しゴム版画家。帯広市内でやまだ流アトリエ教室主宰。独自に編みだした消しゴム版画を用いた商品の企画・プロデュースを手掛ける。帯広市の開拓100年の公式シンボルマークもデザインした。
教室/帯広市西6条北2丁目15-7 Tel:090・2872・0816
※フリーマガジン「Chai」2019年12月号より。
※撮影/辻博希。写真の無断転用は禁じます。
冬のハンドメード
寒い季節は、おうち時間を楽しく有意義に。キャンドルや消しゴムはんこ作りなど、自宅で気軽に挑戦できてクリスマスにもぴったりな「ハンドメード」のあれこれを紹介します。