2024年4月号

特集/ときめきのプリン&愛しのシュークリーム

冬のハンドメード(3)「大切な人に贈りたい 消しゴムはんこのクリスマスカード」

 消しゴムに文字や絵柄などを彫り、スタンプとして使う「消しゴムはんこ」。シンプルな絵柄のはんこを重ねて押すことで好みのデザインに仕上げるクリスマスカードは、お子さんと一緒に作るのもおすすめ。

【材料】
・消しゴム
・はがきや、はがき大の紙・好みの色のインクパッド(以上、写真下段左から)
・トレーシングペーパー(複写用の紙、写真中央)※この他、図案を描くときやフレームを作るときに使う紙もあるとよい

★道具
・えんぴつ
・三角刀
・デザインカッター(ペンタイプのカッター)
・カッター
・カッティングマット
・定規
・ガムテープ(取材では布製を使用)
・つまようじ、綿棒(押印時の修正などで必要に応じて)


(1)(2)紙に図案を書き、トレーシングペーパーを重ねて図案を鉛筆でなぞる((1))。消しゴム表面の粉を払った後、消しゴムの上にトレーシングペーパーを置き、爪の表面でこすりながら転写する((2))。今回はクリスマス飾りの定番「ヒイラギ」がモチーフ。イラストなどを活用しても可

(1)

(2)


(3)消しゴムをカッターで切って小さくした後、図案の左下(時計の7時位の位置)から、線に沿ってデザインカッターで切り進める。刃先を自分と反対側に向け、右に45度傾けて刃先3mmほどを消しゴムに入れ込んだら、消しゴムを半時計周りに動かしながら刃先を進める 

<Point> 45度を保ったままカッターを持つ手は動かさないこと。消しゴムを動かすことで、繊細なラインもきれいに彫ることができる

(3)


(4)(3)で彫った線に対し、V字の溝ができるように図案の数mm外側から45度に刃を入れる。刃先が自分と反対側になるように持ち、図案の右側から、消しゴムを
時計回りに動かす

(4)

外側が彫れた!


(5)(6)(7)消しゴムのいらない部分をカッターで断ち落としたら、三角刀を使って葉脈を彫る((5))。ガムテープに押し当てて消しゴム表面の鉛筆線を取り((6))、試し押しで色の出方を見ながら細部を整えてはんこの完成。ヒイラギの実のパーツも同様に作る((7))。実(み)は、つまようじで表面の光の点を表現するとリアルに

(5)

(6)

(7)


(8)(9)はがきを用意し、押印したくない部分に紙(取材時は付箋を使用)を置く。今回は四角いフレーム形に整えるため、定規で測りながらフレームの幅を決定。フレーム部分にヒイラギの葉と実をバランスよく押していく
 
<Point> 実部分の光の点は、方向をそろえるように。色味の違うインクで変化をつけると立体感が出る

完成!

押す形や、押印する紙を変えたアレンジも楽しんで(写真右、左)。消しゴムを使って版画のように刷る技法もある(同中央)

特別に作ってくれたChaiのロゴはんこ! 何に押して使おうかな?


<教えてくれた人>
山田泰幸さん
消しゴム版画家。帯広市内でやまだ流アトリエ教室主宰。独自に編みだした消しゴム版画を用いた商品の企画・プロデュースを手掛ける。帯広市の開拓100年の公式シンボルマークもデザインした。
教室/帯広市西6条北2丁目15-7 Tel:090・2872・0816


※フリーマガジン「Chai」2019年12月号より。
※撮影/辻博希。写真の無断転用は禁じます。