十勝毎日新聞電子版
Chaiでじ

2024年11月号

特集/レトロかわいい十勝

あの味をおうちで(1)「美珍樓西家の『ヘルシーチャーハン』」

 美珍樓に並ぶ数あるメニューの中でも、不動の人気を誇るのがチャーハンだ。心地良くほぐれるご飯と絶妙な味付けは、何度食べてもほれぼれしてしまう。

 今回紹介するのは、具材をホウレンソウと卵に絞った〈ヘルシーチャーハン〉のレシピ。横浜中華街でおなじみの「翡翠(ひすい)チャーハン」をヒントにして約40年前に誕生した。スーパーでそろう一般的な食材で作れるものの、「シンプルなのでごまかしが利かない、難しいメニューです」と、専務で総料理長の鈴木邦彦さんは話す。

 美珍樓では専用のご飯を使い、強力な火力でチャーハンを仕上げる。しかし水分と油分のバランスに気を付ければ、家庭でもプロの味に近づけることは可能だ。フライパンの温度を下げないよう、一気に完成させるのがコツ。完璧な段取りで、店で食べる〝ふっくら、しっとりのチャーハン〞をかなえよう。

【材料】(1人分)
◆ご飯(冷やご飯でも可)…200g
◆ホウレンソウ…20g
◆卵(Mサイズ)…2個
◆しょう油…少々
◆塩…小さじ1/2
◆コショウ…少々
◆うま味調味料…小さじ1/2
◆ 炒め油…少々
◆ごま油…少々
※水分が足りない場合
◆スープ(鶏ガラスープの素などに湯を加えればOK)…少々

【作り方】
(1)ホウレンソウを洗って水をしっかり切る。葉先の方から7~8mm幅で切る(point1)。
(2)常温で置いておいた卵をよく溶きほぐす。冷やご飯の場合はレンジで温めておく。
 ※フライパンの温度を下げないため
(3)フライパンに炒め油をひき、(2)の卵を加えて強火で炒める。すぐにご飯も加えて混ぜる(point2)。火からフライパンを離すと温度が下がるので、あおる必要はない。
(4)しょうゆ、塩、コショウ、うま味調味料を加えて味を付ける。
(5)(1)のホウレンソウを入れる(point3)。乾燥しているようであればスープを加え、ご飯にツヤがなければ炒め油を足す。
(6)ごま油を流し入れ、全体になじませる。盛りつける際はふっくら感をキープするため、押さえつけないように注意。

point1

point2

point3

「スピード第一! フライパンに火を付けてから2分以内で完成させるのが目標です」と美珍樓西家の総料理長・鈴木邦彦さん


【コレがおすすめ!】ネギ油
炒め油にネギ油を使うと、より風味豊かに仕上がる。植物油に長ネギ、タマネギ(余った箇所でOK)を加えて低温で火を通す。油に色が付き、ネギが焦げ付かない程度まで火が通ったら完成。


美珍樓 西家
帯広市西19条南2丁目25-9
Tel:0155・33・0030
営:当面の間不定。電話で確認を
休:月曜


【特集】あの味をおうちで
 お気に入りの店の“あの味”が恋しくて、家でも気軽に作りたいと思ったことはありませんか?今回は帯広市内4店の人気メニューを、自宅で簡単に調理できるように材料や作り方をアレンジしたレシピを紹介します。

※フリーマガジン「Chai」2020年7月号より。
※撮影/辻博希。写真の無断転用は禁じます。

あの味をおうちで

お気に入りの店の“あの味”が恋しくて、家でも気軽に作りたいと思ったことはありませんか?今回は帯広市内4店の人気メニューを、自宅で簡単に調理できるように材料や作り方をアレンジしたレシピを紹介します。

あの味をおうちで(4)「酒処丹のの『温かいポテトサラダ』」

あの味をおうちで(3)「ラ・ステラポラーレ 音更店の『あさりのスパゲッティ 塩味&トマト味』」

あの味をおうちで(2)「欧風キッチンパテの『ハンバーグステーキ』」

あの味をおうちで(1)「美珍樓西家の『ヘルシーチャーハン』」