いいものｆｒｏｍトカチ（１４）「Ｙｏｓｈｉｄａ　Ｌｅａｔｈｅｒ　Ｗｏｒｋｓの『ねずみのポーチ』」

　足踏みミシンを相棒に、革製品作りに励む吉田亜美さん。自身の作品を「日用品」と呼びます。使うことで作業が便利になったり、毎日が楽しくなったり、吉田さんの作品は、手にしたその日から活躍するものばかりです。

　ものづくりのヒントは、「会話や暮らしの中から見つかる」そう。人気商品の〈ねずみのポーチ〉も、友人が話していた「子どもの頃のお気に入り」を再現したものです。

　目や耳の位置までこだわり、かわいらしいフォルムを追求。しかも色あせにくく、傷つきづらいクロムなめし革を使っているので、遠慮なく普段使いできるのもうれしい限り。そして何より、カバンの中でキュートな姿を目にするたび、心がキュンとときめきます。

＜吉田亜美さん＞
教室や独学で革製品作りを学び、２０１５年に札内駅前にある元雑貨店の建物で工房を開く。手縫いや足踏みミシンで、革の特徴に合わせたバッグや小物などを製作。十勝の羊や鹿の革を使った製品にも積極的に取り組む。

＜Ｙｏｓｈｉｄａ　Ｌｅａｔｈｅｒ　Ｗｏｒｋｓ（ヨシダ　レザー　ワークス）＞
商品の問い合わせや購入は、同店（幕別町札内中央町４６６、Ｔｅｌ：０８０・３４３２・３１７９）へ。水・木・金、第１・３土曜の１０～１６時営業

◆いいものｆｒｏｍトカチ
Ｍａｄｅ　ｉｎ　十勝の良質な雑貨を紹介するＣｈａｉの連載です。

※フリーマガジン「Ｃｈａｉ」２０２０年１１月号より。
※撮影／辰巳勲。写真の無断転用は禁じます。