2024年4月号

特集/ときめきのプリン&愛しのシュークリーム

読むたのしみ(11)「本と過ごす、カフェ時間(1)~CAFÉ BLUE BIRD」

絵本を模したメニュー表(奥)がユニーク。〈レモンパイ〉370円は爽やかな酸味がくせになる

 本にじっくりと向き合いたいときは、カフェや喫茶店へ。おいしいコーヒーや食事と共に、思わぬ本との出合いを楽しんで。

センス光る本に出合える店
 テーブルや棚、引き出しの中…。至るところに本が溶け込む空間は、読書好きの店主・嶋中亜弓さんらしい店づくり。2013年の開店当初から手持ちの本を置き、今は絵本や雑誌、小説など約100冊がそろう。「90歳セツの新聞ちぎり絵」(著・木村セツ)、「いぬ」(著・岩合光昭)といったラインアップはどれもティータイムのお供にほどよく、嶋中さんのセンスが光る。一人で気兼ねなく過ごせる窓際の席もうれしい。

おすすめの「今日も明日も上機嫌。モタさんの“言葉”」(文・斉藤茂太絵・松本春野、講談社)。優しいタッチの絵と心に響く言葉の数々が、心を癒やしてくれる


 市内では珍しく、朝は8時から店が開く。〈スープセット〉など体に優しいメニューもまた、ほのぼのとした時間を約束してくれそうだ。

本棚を備えた席は子ども部屋のよう


<CAFÉ BLUE BIRD>
帯広市西16条南28丁目6-8
Tel:0155・67・0143
営:8時~17時
休:水曜、第2・4木曜


※フリーマガジン「Chai」2020年11月号より。
※撮影/辰巳勲
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