2024年4月号

特集/ときめきのプリン&愛しのシュークリーム

読むたのしみ(5)「私の1冊(1)~南大門 代表取締役 岡田佳奈さん」

<プロフィール>1981年、帯広市生まれ。北高を卒業後、札幌の北海道美容専門学校に進学。札幌、帯広で美容師として働いたのち、店に戻って経理を担う。2013年から現職。JUICY DISHのオーナーシェフで妹の美佳さん、母の昌子さんと共に店を切り盛りする。1男の母。

 さまざまなジャンルで活躍する十勝の6人に、お薦めの本を紹介してもらいました。

南大門 代表取締役 岡田佳奈さん
 本がそばにある家庭で育ち、かばんには常に本を入れて歩くほどの読書好き。本屋は気持ちをリセットするときに行く場所だという岡田さんが、「言霊を感じるバイブル的な存在」と紹介するのが、ファンである美容家・神崎恵さんの書籍だ。

 年齢を重ねる中で自分らしさの表現に悩んでいたときに出合い、タイトルや内容、すべてに惹かれていった。本は、「初めの一歩を踏み出し動くため」「自分らしさを手に入れるため」など5つの章で自分を幸せにするための41のルールを提言し、中でも衝撃だったのは「自分に線を引かない」というルール。人の目ではなく「自分の目」を通して生きる大切さに気付き、「自分が着たいものを着て、ときめく色をつける」という箇所には、赤鉛筆で印をつけた。

 かつて美容師として働き、洋服や化粧、髪型にはことさら関心が高い。母親でもあり「年相応に」と押さえようとしていたが、実はこれらは自分に力を与えてくれるアイテム。自身が元気に輝けるルールづくりをしようと、生き方が変わった。

 経営者となった今は、ポジティブな言葉を日々、従業員に届けるよう心掛けている。「一緒にいると元気になると思われるような女性になりたいですね」と話す笑顔は、輝きに満ちていた。

「わたしを幸せにする41のルール」
神崎恵 著
廣済堂出版、1,400円(税別)

個性に合わせたメークや生き方を提案するアトリエ「mnuit」を主宰し、さまざまな美容誌で活躍する著者。美しい写真を織り交ぜながら、女性が幸せに生きるためのヒントになるような、41のルールを紹介する。


<南大門>
1965年創業。現在は「JUICY DISH 焼肉南大門」と「南大門駅前店」(西2南11)の2店を展開。JUICY ―は女性目線の店づくりやサービスを実践して4月、農林水産省が主催する「優良外食産業表彰」で食料産業局長賞を受賞した。サラダやデザートなども充実し、女性も気持ち良く利用できる焼き肉店として人気だ。

JUICY DISH 焼肉南大門
帯広市西3条南19丁目1
Tel:0155・25・0391


※フリーマガジン「Chai」2020年11月号より。
※撮影/スタジオイッセイ(高橋一生)
※写真の無断転用は禁じます。