十勝毎日新聞電子版
Chaiでじ

2025年1月号

特集/今食べたい 冬の鍋

農村部は地域全体で ウガンダ セイビアさん~JICAと学ぶ!世界の子育て(20)

ウガンダ セイビアさん

ウガンダ共和国 ドララブ・セイビア(Mr. DRALABU Saviour)さん
Q.ウガンダの子育て事情は?
 ほとんどの農村部で、地域全体で子育てをする概念があります。良く育てられた子どもは地域社会のためになり、逆に育ちが悪ければ悪い影響が返ってくると信じられているからです。地域全体で育てられた子どもたちは、家の手伝いや小さなきょうだいの面倒をみるなどしつけられます。コミュニティーにはそうした責任があります。

 一方、都市部はほとんどが核家族で、両親が子育ての責任を担います。

遊ぶ子どもたち(写真提供:佐藤 浩治/JICA)


Q.男女で役割に違いは?
 一方、都市部はほとんどが核家族で、両親が子育ての責任を担います。

 成長するにつれて、父親は年長者に対する尊敬の念や、家や学校での振る舞いなどしつけに関わっていきます。母親は家事全般をこなします。

 家の手伝いでは男の子はヤギなどの家畜の放牧、女の子は家の掃除や水くみをします。

 私はまだ結婚していませんが農村部の人々は結婚が早く、都市部では遅めです。それは都市部の生活費が高いためで、家族を養えるくらい稼ぐには時間がかかるからです。



 ◇ ◇ ◇

 JICA研修員や留学生が母国の子育ての慣習や文化などを紹介する。

<JICA北海道(帯広)>
 独立行政法人国際協力機構(JICA)の道東地域の拠点。地域と連携して「開発途上国の課題解決」と「道東地域の国際化・活性化」への貢献を目指している。