- 入渓地点はトンネル管理用建物の裏側を抜けるとちょうど梯子があるので利用できる。
- 1220m下降尾根よりもその南側の枝沢を下降したほうが面白い。680m付近に懸垂下降が必要な滝が1つあるのみ。
- 下降尾根を使う場合、誤って680mより上流に下りないようにする。
- 南面の沢はすっきりとした滝がないので下降には向かない。
2020年7月21日(晴れ)
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通常タイム:登り4時間 下り4時間
今回は、同僚のWしまさんの沢デビュー戦を兼ねニオベツ川南面沢へ。同コースは約10年前に登ったことがあるが、ほとんど記憶に残っていない。
入渓地点は護岸を最上流部まで詰め梯子を使って下りる。トンネル横の駐車スペースから、管理用の建物の裏側を抜けるのが最短ルート。
比較的歩きやすい河原をノンストップで進むと、720m付近から小滝が現われる。あえて流心を攻め、びしょ濡れになる。このあたりの滝は巻きが容易だが、それだと面白くない。
780m三股は10mほどの滑滝がある。Wしまさんは果敢に直登を試みるが、途中でスリップ。左岸草付きを小巻する。基本複数のルートがあってどれも不正解ではないというのが入門の沢の特徴。
920m二股を右に取ると、傾斜のきつい滑滝が続く。このあたりが意外と核心部かもしれない。岩盤と薄い草付きで、下降には人工的な支点を作る必要がありそう。
ピークまではどのルートを通ってもさほど藪漕ぎしなくてもよい。登るに従って 主稜線が見え始め、高揚する。
頂上に立つと、北はトヨニ岳、南はオムシャヌプリ、十勝岳、遠くに楽古岳。ピークから北面の沢に下り峠越えも可能だが、トンネル4キロを歩くのはしんどいだろう。
きょうはオムシャ側の稜線を下り、1220m小ピークから南西に延びる下降尾根を利用する。尾根上は時折、猛烈な笹藪こぎに悩まされることとなったが、無事本流へ戻ることができた。
Wしまさんは途中から貸した沢靴が合わず、悲鳴を上げながら下山することになり、申し訳ない気持ちでいっぱい。