子どもを分ける学校
帯広市や十勝の町村の小中学校で、普通のクラスと分かれて学ぶ子供たちの数が増えています。国が「特別支援教育」の名の下、障害のある子供の自立や社会参加に必要な力を培うことを目指して以来、増える傾向は全国と同じですが、帯広・十勝は普通学級と分かれて学ぶ子供たちの割合が全国平均の約3倍(10~11%)と突出して高くなっています。個々人に合わせた教育とは、「誰一人取り残さない」教育や社会とは何なのか。分離が増える原因をたどり、多様性豊かな共生社会へ進むために今、教育や医療、大人が向ける目線で何を考えるべきなのか。その方向性を探ります。