十勝毎日新聞電子版
Chaiでじ

2024年12月号

特集/新店でめぐる2024年

新店でめぐる2024年(4)「今行きたいカフェ~オーガニックなきっちん 青空とポニー」

客の目当ては〈オリジナル・プレート・ランチ〉。雑穀米か白米から選べる〈ごはんセット〉(味噌汁付き)500円に、好きなおかずを盛りつける。写真で約1,400円

 店主の個性やトレンドが反映するカフェは、今年の顔ともいえる存在。注目の新店がそろっています。十勝カフェ巡りの参考にどうぞ。

鹿追 オーガニックなきっちん 青空とポニー
3.2 OPEN

 鹿追へ向かう道中に、現れるログハウス。看板がないと見落としてしまいそうな場所に、「青空とポニー」はたたずんでいる。オーガニック野菜と雑穀を組み合わせた総菜やスイーツを提供。メニューはすべて日替わりだ。「張り切って作っちゃった」とおちゃめな笑顔の店主・吉崎京子さんが出迎えてくれる。

 2年ほど前から帯広や更別で日曜限定のカフェを始めた吉崎さん。現在の店舗で営業していたカレー店が閉店する話を聞き「この場所を使わないのはもったいない。私がやりたい!」と名乗りを上げた。親子で店を切り盛りする。

 提供するメニューはすべて肉や魚類を一切使用せず、地元野菜の素材を生かした創作料理が約15種類ほど。シンプルな味付けながら自然とごはんが進む。「将来的には自給自足の生活をしたい。いつかカフェで出す野菜も米も自分で作れたら」と夢が広がる。

おかずは1グラム5円~。取材時のメニューは、〈押麦とかぼちゃフライ〉、〈黒大豆のおろしくず煮〉、〈大根菜のこうじ漬〉、〈ひじきとしその実サラダ〉など18種類。グルテンフリーの揚げ物も用意する

たかきび粉で作る〈紫いもとリンゴのタルト〉500円、〈玄米コーヒー〉400円。タルトの中にはハスカップとブルーベリージャムが隠れる

「野菜不足を感じる人ほど来て欲しい。テークアウトもぜひ」と店主の吉崎さん、母の有塚智子さん

鹿追の中心地から車で約10分。自然豊かな森に囲まれている


鹿追町上然別西13線16-10
Tel:090・4706・7945
営:11時30分~15時(LO)
休:月~金曜(土・日曜のみの営業)

※フリーマガジン「Chai」2024年12月号より。
※撮影/スタジオ・イッセイ高橋一生。写真の無断転用は禁じます。