十勝毎日新聞電子版
Chaiでじ

2024年11月号

特集/レトロかわいい十勝

てくてく名店さんぽ(45)「真珠専科イリエ」

スタッフの管野江里子さんは、ネックレスやブローチなどのハイセンスなオリジナル商品ほか、念珠などの制作を手がける。「他にはない、個性的なデザインを目指しています」と話す

遊び心ある真珠アクセサリーを身近に
 帯広はもちろん道内唯一の真珠専門店「真珠専科イリエ」。代表の入江敏也さんは、日本一の真珠の産地、愛媛県宇和島市にある真珠養殖場の次男として生まれ、幼い頃から本物を見てきた。約30年前に、結婚を機に帯広へ移住。その当時、北海道に高品質の真珠製品は少なく、粗悪品が高値で販売されていたこともあったという。その現状に、「自社養殖場から卸して販売する『真珠のプロ』として、正しい知識で良いものを、適正価格で販売したいと燃えた」と入江さんは創業時を振り返る。

 目指しているのは、冠婚葬祭で身に着けるイメージが強い真珠を日常でも着用してもらうこと。個性的かつ使いやすいデザインに仕上げた手頃なオリジナルラインを展開するほか、自社ブランド「I brand」では最高級の真珠を用いた遊び心あるアクセサリーを発表している。

 真珠は6月の誕生石。誠実に真珠に向き合う同店の、価値あるアクセサリーを贈ってみては。

真珠を選び抜く「連相(れんそう)」の技が光る最高級のネックレス。入江さんが仕上げる

七宝焼と真珠を組み合わせた新作ピンブローチ。鮮やかな色使いの七宝焼は、北海道知事賞を受賞した注目作家で入江さんの娘、奈央さんによるもの。すべて一点物で、オーダーメードも


<真珠専科イリエ>
帯広市西21条南4丁目22-1
Tel:0155・34・0707
営:10時~18時
休:月・火曜


てくてく名店さんぽ
帯広や十勝の町の名店を紹介する、Chaiの連載です。

※フリーマガジン「Chai」2023年6月号より。
※撮影/辻博希。写真の無断転用は禁じます。