2024年4月号

特集/ときめきのプリン&愛しのシュークリーム

てくてく名店さんぽ(50)「ディスカウントショップ おおぬま」

美術品などを扱う卸売業の大沼商産が始めた店。現店主の千葉さんが先代から引き継いだ。天井に届きそうなほど大きいドイツ製の柱時計など、希少な品もきれいな状態で並ぶ

古物に紛れ、気分は探検家
 店舗の傍らで存在感を放つ、踏切風の看板と機関車の旧車掌室。帯広美術館にほど近い場所で40年もの間営業を続ける古物商・おおぬまは、その外観のインパクトでもおなじみの店。中へ足を踏み入れるとさらに多くの驚きと発見がある。

 奥行きのある店内に家具、家電、衣類、食器などあらゆる物がぎっしりと。昭和から令和のものまで年代もバラバラだ。商品に触れないよう体を縮めて移動することになるが、そんな不自由さは何のその。むしろ宝探しのようでワクワクする。

 「引き取れないもの?ほとんどありません」と笑顔で話すのは、店主の千葉秋男さん。持ち込みはもちろん出張買取りも行っており、もはや在庫の数は数えきれないほど。しかも入荷した品をただ並べるだけではないのが〝おおぬま流〞。工具などは可能な限り修理し、購入した人が快適に利用できるように心を配る。さらに毎日2時間かけて商品のホコリをはらいつつ、状態のチェックを怠らない。

 思いがけない不用品が売れることもあるそうで、まさに好みは人それぞれ。お宝を求めて、いざ〝古物の森〞へ!

昨今のDIYブームもあってか電動工具がよく売れるそう。ホームセンターの半値以下で手に入る掘り出し物も多い

店の屋根と同じ色に塗り替えた、機関車の旧車掌室。室内には中古のFFストーブや灯油ストーブが並ぶ。同店で設置・取り付けも行っているので相談を


<ディスカウントショップ おおぬま>
帯広市緑ケ丘2条通6-22
Tel:0155・24・4233
営:9時30分~19時
休:なし


てくてく名店さんぽ
帯広や十勝の町の名店を紹介する、Chaiの連載です。

※フリーマガジン「Chai」2023年11月号より。
※撮影/鎌田廉平。写真の無断転用は禁じます。