勝毎電子版ジャーナル

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深い後悔の念 新たなロバとともに再出発 続・旅の窓から(4)

高田 晃太郎

旅人

 ロバが死んだことは、実はあまり悲しくはなかった。薄情だと思われるかもしれないが、出会ってから3日目で死んだのだ。名前も与えていなかったし、一緒に過ごした時間があまりに短く、まだ愛情が湧く前だった。ただ、悔やむ気持ちは大きかった。あのロバは、旅なんてしたくなかったのに、無理やり外に連れ出され、尻を絶えずたたかれながら歩いたのだ。ロバに言うことを聞かせるために尻をたたく行為は、モロッコでもイラン...