勝毎電子版ジャーナル

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一週間過ごしたオーキッドホテルのロビー

トルコ国境まで1000キロ 私が選んだ悲しい決断 続・旅の窓から(15)

高田 晃太郎

旅人

 イスファハーン警察からロバとの旅は諦めるよう命令され、同意したことの署名もさせられたものの、心の中では諦めきれていなかった。オーキッドホテルのオーナーらが「州の外にさえ出れば大丈夫」と言っていることもあったし、警察は「イランでは動物との移動が禁止されている」と主張していたが、そんな法律が本当にあるとも思えない。私自身、自分はロバを連れた変わり者かもしれないが、何も問題のない善良な旅行者である...