勝毎電子版ジャーナル

勝毎電子版

サバール(左)とサナ

放火事件を機に振り返る イランでの出会い~続・旅の窓から(最終回)

高田 晃太郎

旅人

 ドゥラブ村の宿では、サナの婚約者である23歳のサバールが世話をしてくれた。イスラム教の価値観が根強いこの村では男性には男性が、女性には女性が対応する風習があるらしい。彼自身は養蜂を生業(なりわい)にしていたが、サナに代わって私の部屋に食事を運んでくれたり、話し相手になってくれたりした。

旅の窓から 記事一覧

 滞在2日目には、サバールのバイクで村の周辺を案内してく...