うまいぞ!中華(1)「いただきます! 十勝の中華~中国広東料理 美珍樓西家」
中華料理は奥深い。歴史もあれば、種類も豊富。十勝管内9店舗の中華料理人にこの夏のイチオシメニューと、料理への思いを聞いた。
進化を続ける老舗の本格中華
中国広東料理 美珍樓西家
進化を続ける老舗の本格中華
中国広東料理 美珍樓西家
十勝随一の中華の名店と言えばこちら。横浜の有名店で修行した先代が1967年に創業。以来、全国に引けを取らない本格的な中華料理を提供し続けている。
鈴木邦彦総料理長は「その時代に合った食の好みをつかみ、隠れた変化を加えて進化することが『変わらないおいしさ』を提供すること。当店には11人の料理人が在籍しており、全員が日々勉強しています」と、長く愛される同店の秘訣(ひけつ)を語る。
夏にぴったりのメニューとして鈴木総料理長が挙げたのは、中国の近代文学者が「思い出すだけでよだれが出る」と著して名が知られるようになった〈よだれ鶏〉。絶妙な加減にゆでた鶏肉を、10種類以上のスパイスが入った調味料で3日間漬け込む。そこにしびれる辛さのタレと薬味をかけた、ごちそう感のある冷菜。一切れでも食べ応えあるジューシーな鶏肉と複雑な風味のタレのハーモニーは、まさに垂涎(すいぜん)の一皿だ。
〈大海老と帆立の黒胡椒熟成醤油炒め〉2,180円、Sサイズ1,480円。大きなエビにサロマ産のホタテ貝柱、大ぶりに切った野菜に絡む香ばしい醤油ダレ。ピリリと爽やかな辛みの黒コショウ風味で箸が止まらない
帯広市西19条南2丁目25-9
Tel:0155・33・0030
営:11時~14時30分、17時~21時30分
休:月曜定休、火曜不定休
※フリーマガジン「Chai」2022年7月号より。
※撮影/辻 博希。写真の無断転用は禁じます。
うまいぞ!中華
十勝に夏がやってきた! この暑さを乗り切るために、とにかくスタミナチャージが必要だ。そんな時には中華料理をガッツリと。さあ、おなかを空かせてご覧ください。