勝毎電子版ジャーナル

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彼女を旅の道連れに 荒野で見つけた相棒 続・旅の窓から(2)

高田 晃太郎

旅人

 イランに到着してから、まずすべきことは、旅の相棒となるロバを探すことだった。私が今回、イランを訪れたのは、ロバと一緒に歩いて旅するためなのだ。

 ロバが旅の相棒に向いている理由はこうだ。まず、荷物や食料を背中にのせ、黙々と運んでくれる。ロバに荷物を預ければ、私は身軽になって気持ちよく歩けるわけだ。また、一人旅は時に寂しさを感じるものだが、ロバの息遣いや蹄(ひづめ)の音が、私に勇...