勝毎電子版ジャーナル

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新年にたくさんのニンジンをかじるピスタ

危険な夜の田舎道 声掛けてきた男女2人 続・旅の窓から(8)

高田 晃太郎

旅人

 ペルシャ暦を採用するイランは、1月1日ではなく、3月21日に新年を迎える。正月は「ノウルーズ」と呼ばれ、2週間は会社も学校も休みになるので、日本と同じように田舎の実家に帰省する家族が多い。今年3月の大みそかと正月は、私はセミロームという町のホテルに滞在していた。それまで毎日のようにイラン人の家にお世話になっていたが、旅を始めて以来初めての大きな町だったので、ホテルに泊まってピスタともどもゆっ...