十勝毎日新聞電子版
Chaiでじ

2024年11月号

特集/レトロかわいい十勝

犬と暮らす(1)「うちの看板犬~パン舎」

6月に3代目が急逝し、お花やお供え物を持ってくる客も。盲導犬を目指していたキャリアチェンジ犬で天真爛漫(らんまん)なフォルテの存在は、吉田さんや客の心を癒やしてくれます

もてなしの術は人間以上!? かわいらしい“店員”をご紹介します。

愛犬への愛情随所に4代目「フォルテ」が迎える店
パン舎

 店先に行くと、人懐っこい目をしたラブラドール・レトリーバーのフォルテが「いらっしゃい」と言わんばかりに、しっぽを振って寄って来ます。「おいで~」「よォ!」と、気軽に声を掛ける客や学校帰りの子たち。来客をもてなすのが、フォルテの日課です。


 店主・吉田美佐子さんの埼玉県の実家は、常に犬を飼っていました。だから十勝でパン屋を構えた21年前も、ごく自然と犬が側にいるライフスタイルに。“相棒〞は黒のラブラドール・レトリーバーと決めていて、フォルテは4代目です。

 外壁や看板、店内のPOPに至るまで黒い犬のイラストが描かれ、看板のような店は、「パン以外の楽しみも提供したい」と3年前、店舗横にドッグランを造る熱の入りよう。声を掛ければ気軽に利用できるので、フォルテに合いがてら、愛犬とのドライブもおすすめです。

明るい吉田さんとの犬談義も醍醐味

ドッグランは犬と人の新たな交流の場となっています

犬がモチーフの〈チョコワンコ〉140円(右下)など地元素材を使ったパンや、〈さらべつピュアドライスモモ〉(右上)540円がおすすめ


<パン舎>
更別村更別南2線98-34
Tel:0155・52・2897
営:11時~19時(土・日曜は売り切れ次第閉店)
休:月・火曜


【特集】犬と暮らす
大切な家族の一員で友人、ときには仕事のパートナー。かけがえのない愛犬との時間がもっと楽しく豊かになるように、便利なグッズからしつけのこつなど、暮らしに役立つ情報を紹介します。

※フリーマガジン「Chai」2020年9月号より。
※撮影/辻博希。写真の無断転用は禁じます。