てくてく名店さんぽ(2)「カワグチ靴店」
靴を愛する靴職人がいる店
他店で修理を断られた靴を抱えて来る人を、温かく迎え入れる。ここは〝靴の駆け込み寺〞のようだ。
創業71年、現在は2代目の川口英樹さんが一人で切り盛りする。十勝をはじめ全国から修理依頼が絶えないのは、英樹さんが単なる修理屋ではなく、一から靴を作る「靴職人」だから。父・博さんの店で働き始めて間もなく、既製品が主流だった婦人靴を作る技術を身に着けようと上京し、腕を磨いた。修業中に技術や材料に精通した業界トップの人の縁にも恵まれ、珍しい素材の調達などは独自のルートを持つ。
今で靴ものオーダー製造を受けるが、修理が増えて1年待ちになることも。「修理でよみがえった靴に喜ぶお客さんの顔を見る瞬間もうれしいけど、本当は靴作りをしたくてしょうがないんだ」。下がった目尻から、靴への愛情があふれる。
他店で修理を断られた靴を抱えて来る人を、温かく迎え入れる。ここは〝靴の駆け込み寺〞のようだ。
創業71年、現在は2代目の川口英樹さんが一人で切り盛りする。十勝をはじめ全国から修理依頼が絶えないのは、英樹さんが単なる修理屋ではなく、一から靴を作る「靴職人」だから。父・博さんの店で働き始めて間もなく、既製品が主流だった婦人靴を作る技術を身に着けようと上京し、腕を磨いた。修業中に技術や材料に精通した業界トップの人の縁にも恵まれ、珍しい素材の調達などは独自のルートを持つ。
今で靴ものオーダー製造を受けるが、修理が増えて1年待ちになることも。「修理でよみがえった靴に喜ぶお客さんの顔を見る瞬間もうれしいけど、本当は靴作りをしたくてしょうがないんだ」。下がった目尻から、靴への愛情があふれる。
<カワグチ靴店>
帯広市大通南10丁目1
Tel:0155・23・6887
営:10時~19時 休:水曜
◆てくてく名店さんぽ
帯広や十勝の町の名店を紹介する、Chaiの連載です。
※フリーマガジン「Chai」2019年11月号より。
※撮影/辻博希。写真の無断転用は禁じます。