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2021年9月号

特集/本日、寿司気分

てくてく名店さんぽ(5)「久楽屋」

雅寛さんとワインアドバイザーで妻の眞理さん。和の飾りつけがすがすがしい店には全道から日本酒ファンが訪れる。2階ではワインも販売している

地酒から伝える日本の心
 十勝でもおいしい地酒を飲める店が増えた。この酒文化を帯広・十勝に広げたのが、久楽屋の代表・上田雅寛さんだ。道内でも早くから地酒を扱っていた上士幌町の上田商店が実家。米産地でないため全道的に地酒になじみが薄かった当時、その魅力を発信ようとし、1995年に全国でも珍しい専門店を構えた。

 本州の酒蔵と交流して人脈を作り帯広の飲食店を巡っては地酒の楽しみ方や管理方法を根気強く伝えてきた。ときには札幌でアドバイスをすることも。今や帯広は、「道内でも酒を知る人が多い地域になった」と胸を張る。 

 日本文化は今、担い手不足が深刻だ。店内に花を生け、和のデイスプレイで彩るのは、文化を伝えるという使命感から。2年前には市内に和食と酒を楽しむ「久八」をオープンさせた。「日本の心音を伝えたい」。地酒を超えて、思いは果てしない。

温度管理を徹底した地酒は地階にも豊富。全国の吟醸酒や蔵元限定品など希少な酒も

雅寛さんが手掛けた生花。独学だという


<久楽屋>
帯広市西2条南1丁目6
Tel:0155・24・3966
営:10時~20時(日曜・祝日は~19時)
休:正月のみ

<御料理と茶房 久八>
帯広市西1条南16丁目14-1
Tel:0155・67・1136



てくてく名店さんぽ
帯広や十勝の町の名店を紹介する、Chaiの連載です。

※フリーマガジン「Chai」2020年2月号より。
※撮影/辻博希。写真の無断転用は禁じます。