十勝毎日新聞電子版
Chaiでじ

2024年11月号

特集/レトロかわいい十勝

居心地のいい部屋(2)「カフェみたいな部屋を作りたい。アカオに学ぶ、インテリアのこつ」

自宅のインテリアにも生かせるアイデアを発見!
 すてきなカフェを訪れると、「こんな部屋に住みたい」と夢見てしまう。〝カフェのような空間〞を作るには、どんなこつがあるのだろう。

 アドバイスをくれたのは、池田町のカフェ&ライフ アカオの赤松好子さん。赤松さんは古い喫茶店だった建物を自ら改築し、同店を開いた。DIY(日曜大工)の知識は無かったものの、約半年でリフォームを完成させたというから驚かされる。

 優しい明かりが差し込むアカオの店内には、ゆっくりした時間が流れる。理想のカフェを作るため、赤松さんが最初に行動したのは、雑誌やネットで好きな部屋の画像を集めること。「見ているうちにイメージが湧いてきます」。

 次ページでは、自宅をカフェ風にするためのポイントを紹介。リフォームや模様替えの参考にどうぞ。

手前から〈コーヒー〉550円、手作りの〈日替わりシフォンケーキ〉220円~。写真は〈バナナのシフォンケーキ〉

メニューができるのを待つ間は、雑貨コーナーを楽しんで。全国の作家による器やアクセサリーなどが並ぶ

レトロな雰囲気が漂う、どこか懐かしいたたずまい


アカオができるまで
 アカオの前は「ボナンザ」という喫茶店。入口正面に設置されていたカウンター(写真右)を撤去して、広いスペースを確保した(写真左)。大工や家族の手を借りながら壁や床は張り替えたが、使える物はできる限り利用。


(1)照明器具を変える 
照明器具には、部屋を飾るオブジェとしての役割も。作家による個性豊かな品やアンティークなど、こだわりの照明があれば一気にカフェの雰囲気に近づく。傘を外し、電球が見えた状態で無造作につるすのもおすすめ(熱くなる場合があるのでご注意を)。


(2)さまざまなグリーンを飾る
 植物がある空間は、心を和ませてくれる。鉢植えや季節の切り花はもちろん、手入れが楽なドライフラワーもぜひ活用しよう。自分でドライフラワーを作るなら、アジサイ、カスミソウ、ユーカリ、ミモザなどが手軽。つるしておくだけでかわいらしく完成する。


(3)家具の雰囲気を統一する
 写真左はイギリスの学校で使っていたアンティークの机と椅子。隣にリーズナブルな家具を置いても、雰囲気が合っていれば統一感が出る。イメージ通りに自作するのも一案。アカオには既にあった家具の色や材質に合わせ、作った物もある(写真右)。


(4)本を並べる
 洗練されたデザインの本は、そこにあるだけでポスターのように部屋を彩ってくれる。カフェ風の本棚を目指すなら、表紙が美しい写真集や絵本、レシピ本などがぴったり。外国の雑誌や新聞なども、カフェらしいアイテムとして活用できる。


(5)色にこだわる
 壁や家具の色は、部屋作りの大事なポイント。新調しなくても、ペンキを塗ることで印象を変えられる。ホームセンターには、初心者でも扱いやすい塗料がそろうのでチェックを。写真の通り、アカオのドアも塗り替えてリフォームしている。

After

Before


◆DIYビギナーにオススメの電動工具
赤松さん愛用の電動工具から、最初にそろえたいものをピックアップ!
(1)ローラー/ペンキの色ムラが出にくく、広範囲に塗れて便利。
(2)電動ドライバー/ねじ締め、穴開けなどに重宝。家具の組み立ても楽にできる。
(3)サンダー/ペンキ塗りの下処理に欠かせない、木の研磨作業に大活躍。


profile/赤松好子さん
池田町出身。札幌のカフェで経験を積んだ後、2015年に故郷でアカオを開店。町おこしに取り組む若手自営業者の団体「十勝いけだ屋」のメンバーの一人でもある

Cafe&Life akao(カフェ&ライフ アカオ)
池田町利別本町15-21
Tel:050・7555・8868
営:11時~ 20時(LO1時間前)※早く閉店する場合あり
休:火曜、第1月曜、不定休あり

※フリーマガジン「Chai」2020年5月号より。
※撮影/辰巳 勲。写真の無断転用は禁じます。

居心地のいい部屋

春からの新生活で疲れたときは、お気に入りの部屋で充電しよう。インテリアの色使いや明かりによる演出、気の利いた雑貨など、ちょっとしたポイントを押さえるだけで、あなたの部屋が心地いい空間に変わるはず。

居心地のいい部屋(4)「DIYで作る理想の家具」

居心地のいい部屋(3)「好きなモノに囲まれた、理想の暮らし~お気に入りの雑貨を探して」

居心地のいい部屋(2)「カフェみたいな部屋を作りたい。アカオに学ぶ、インテリアのこつ」

居心地のいい部屋(1)「基本をマスター!くつろぎのリビング&ダイニング」