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2021年9月号

特集/本日、寿司気分

てくてく名店さんぽ(15)「浅原栄陽堂」

「あら、久しぶり」。取材中も常連が訪れて世間話に花が咲く。「『辞めないでね』の言葉が励みです」と克司さんと陽子さん

まちなかで営み105年
 帯広の広小路で100年超えをて営みを重ねるCDショップがある。道内でも屈指の老舗は、個性的な商品と温かな接客で今なお愛され続ける。

 1915年に故吉田繁之助さんが「吉田栄陽堂」として創業し、絵はがきや書籍、蓄音機などを扱った。のちに親戚の浅原家に代替わりし、「浅原栄陽堂」に。社長の吉田克司さんは浅原家の娘・陽子さんと結婚し、4代目を務める。

 現在はCDやDVDを中心に約1万点が並ぶ。演歌・歌謡曲が豊富な上カセットテープもあり、カラオケが趣味のファンも多い。「タイトルが分からない曲を一緒に探すことも。クイズみたいだよね」と笑う。

 運動会や落語、賛美歌、ラジオ体操の曲など珍しいCDとの出合いも楽しい。「これからも地域で役に立ちけたい。音楽で元気になって」。優しい2人の笑顔も元気になれる魔法。気軽に足を運んでみよう。

NHK連続テレビ小説で注目の作曲家・古関裕而の作品集など裾野の広さを感じる人気商品

1928(昭和3)年当時の店。洋画や楽器、蓄音機のほか「萬年筆病院」と掲げ、万年筆の修理も受け付けていた


<浅原栄陽堂>
帯広市大通南9丁目(広小路内)
Tel:0155・24・4039
営:10時~19時
休:不定


てくてく名店さんぽ
帯広や十勝の町の名店を紹介する、Chaiの連載です。

※フリーマガジン「Chai」2020年12月号より。
※撮影/辻博希。写真の無断転用は禁じます。