2024年4月号

特集/ときめきのプリン&愛しのシュークリーム

今日からできる時短テク(4)「1度で3度おいしい! 手抜きに見えない時短レシピ」

 作り置きは便利ですが、連日の同じ味で飽きてしまうという悩みも。1度の調理で3日間楽しめるポトフのリメークレシピを、「やさい屋カフェ 菜びより」のささきかなこさんに教えてもらいました。

 日中は有機野菜をふんだんに味わえるカフェのシェフとして働き、帰宅後も多くの家事をこなすささきさん。そんなささきさんの生活には、時短料理のアイデアがあふれていました。

 その一つが、たっぷり作って味を変えながら楽しむ〝リメークメニュー〞。紹介したポトフのほかにも、きんぴらゴボウを混ぜご飯にしたり、肉ジャガをコロッケにしたりと、食卓がマンネリにならないよう工夫しています。

 その他、必要な食材をメモしてから買い物に行くことで迷う時間を短縮したり、食材をあらかじめカットしてから冷凍したりと、小さなテクニックを積み上げているようです。ささきさんがいつも朗らかな雰囲気をまとっているのは、時短で生まれた心の余裕のおかげかもしれません。

●DAY1 ポトフ


<材料>※以下のレシピはすべて2人分
◆キャベツ…1玉
◆タマネギ(2日目以降はスープに溶けてしまう)…2個
◆ジャガイモ…2個
◆ニンジン…2本
◆リーキ…1本
◆ベーコン…150g
◆オリーブオイル(鍋に引く用)…適量
◆塩・コショウ…適量
◆ローリエ(あれば)…1枚
◆コンソメスープの素(お好みで)…キューブ1個

<作り方>
(1)鍋にオリーブオイルを引いて、食べやすい大きさに切ったベーコンを軽く炒める。香りが出たところで火を止める
(2)ジャガイモは1個丸ごと、キャベツは1/4、タマネギ1/2、ニンジン1/4、リーキは1/2のサイズにカットし、(1)の鍋に入れていく。すべての食材が浸るくらいの水を入れ、ローリエも加えて火にかける
※煮立たせ過ぎないようにすると、えぐみが出ずおいしく仕上がる
(3)すべてに火が通ったら塩・コショウで味を調えて完成

★時短テク
朝のうちに軽く火を通すところまで終わらせておくと、夕ご飯の用意が楽ちん。時間を置くことでスープに野菜のうま味が染み出します



●DAY2 残った野菜を使って…野菜のフライ


<材料>
◆ポトフのキャベツ…残りすべて
◆ポトフのニンジン…1/2本
◆ポトフのリーキ…残りすべて

かんたんフライ衣
◆小麦粉…大さじ10
◆水…大さじ6
◆卵…1個
◆パン粉…適量

<作り方>
(1)キャベツは軽く絞るようにして水気を切る。ニンジン、リーキも同様に水分を取って、表面に薄く塩を振る
(2)(1)に「かんたんフライ衣」をまぶし、さらにパン粉を付ける
(3)170~180℃くらいの油で揚げる
※フライパンで揚げ焼きする程度でも、おいしく仕上がる

■フライのソースやドレッシングに
簡単ソース1/タマネギしょう油
<材料>

タマネギみじん切り…大さじ2~3
しょう油…大さじ3
みりん…大さじ2 
砂糖…大さじ1 
酢…大さじ1

<作り方>
 小鍋に入れて火にかけて少し沸騰させる、もしくは軽くラップをしてレンジで1~2分加熱して完成

簡単ソース2/トマトソース
<材料>

・ケチャップ…大さじ5 
・しょう油…大さじ1
・タマネギみじん切り…大さじ2~3 
・コショウ…少々

<作り方>
 小皿にタマネギみじん切りを入れてレンジで30秒~1分加熱。続いて残りすべての材料を入れて混ぜ、さらにレンジで30秒~1分加熱してできあがり
※甘みが欲しい時は、ハチミツかオリゴ糖を小さじ1加える



●DAY3 残った野菜&スープを使って…ドリア


<材料>
◆ポトフの残り…約100g(具材とスープ)
◆牛乳…1カップ

水溶き小麦粉
◆小麦粉…大さじ3
◆水…大さじ5~6
◆塩、コショウ、粉チーズ、パン粉…各適量
◆ご飯150g、またはマカロニ80g

<作り方>
(1)ポトフの残りに牛乳を加えて煮立てる
※生クリームを大さじ3くらい足すとコクがアップ
(2)水溶き小麦粉を少しずつ入れながらとろみを付け、塩、コショウで味を調える。これでホワイトソースが完成
(3)グラタン皿にご飯、もしくはマカロニを入れて(2)のソースをかける。さらに粉チーズ、パン粉を適量載せ、トースターで焦げ目を付けて完成
※ご飯の下にトマトソース(またはケチャップ)を敷くと豪華に!

★残り野菜のサラダ
<材料>

・ポトフのニンジン…約1/2個 
・ポトフのジャガイモ…約1/2個 
・枝豆やコーン…大さじ1~2
・A
 マヨネーズ…大さじ2 
 酢…小さじ1 
 ハチミツ…小さじ1
 塩、コショウ…少々

<作り方>
 ニンジンとジャガイモは大き目のサイコロ切りにし、枝豆とコーン、Aの調味料と混ぜて完成

<教えてくれた人>
菜びより シェフ ささきかなこさん
2020年7月、幕別町・小笠原農園と共に畑の中で「やさい屋カフェ 菜びより」をオープン。新鮮でおいしい有機野菜を使ったメニューをそろえ、「体の中から元気になるカフェ」を目指しています。今回紹介したポトフには、お薦めの新野菜・リーキを使用。


やさい屋カフェ 菜びより
幕別町南勢224-3 
Tel:070・4795・6334
※2020年の営業は終了。来期の予定はHPやSNSでチェックを


※フリーマガジン「Chai」2021年1月号より。
※撮影/辰巳勲。写真の無断転用は禁じます。

今日からできる時短テク

 新しい年は、心地よい暮らしを考えてみませんか? 切り口はいろいろありますが、今回は「時短」についてピックアップ。物探しの時間を減らす部屋の整理方法や、アレンジが簡単にできる料理レシピなど、すぐにチャレンジできて女性にうれしい時短術を紹介します。無駄を減らして、2021年は気持ちいいスタートを切りましょう。

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