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2021年9月号

特集/本日、寿司気分

てくてく名店さんぽ(12)「旭屋」

「十勝パンを創る会」の会長など地域の要職も務める将好さん。パン屋では珍しい対面販売は妻・瑞穂さんとの会話も楽しく、客足が絶えない

十勝で一番古いパン屋さん
 芽室町の旭屋は、十勝で最も歴史があるパン屋だ。社長・中島将好さんの祖父で、燃料屋を営んでいた茂夫さんが1938年、燃料を生かして商売を始めた。当時は石窯を使い、農家のおやつとして重宝されていた菓子パンが主。あんぱんやメロンパンは今も変わらぬ味を守り、総菜パンなどと合わせて、現在は毎日約100種類を焼き上げている。

 愛されるわけは、長時間発酵させてうま味を引き出した生地や、素材のよさ。塩以外は十勝産にこだわるパンは滋味深く、何より「もの作りが好。パン作りが楽しくて」と目を輝かせる将好さんの思いが宿る。

 特に「小麦本来の味が強い」とほれれ込んだ、芽室産「キタノカオリ」への信頼は格別だ。「十勝の小麦を世界に伝えたい。そして芽室の原料100%パンを作るのが夢」。好奇心いっぱいの笑みは、十勝のパンのさらなる飛躍を約束しているようだ。

クリーム入りの〈メロンパン〉130円、〈モカ〉150円などの菓子パン

〈カツサンド〉210円といった食事パンも豊富。地元のレタスを使ったユニークな商品もあり、将好さんのセンスが光る


<旭屋>
芽室町東1条3丁目18
Tel:0155・62・2950
営:10時~18時30分
休:日・月曜


てくてく名店さんぽ
帯広や十勝の町の名店を紹介する、Chaiの連載です。

※フリーマガジン「Chai」2020年9月号より。
※撮影/辻博希。写真の無断転用は禁じます。