アイスマン福留さんが注目！！十勝の愛す（６）「ババヘラって知ってますか？」

　年間１０００個以上のアイス、ソフトクリームを食べ、メディアにも多数出演しているアイスマン福留さんの連載第６回！メディアで引っ張りだこの福留さんの活躍をお見逃しなく!

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　夏の暑い日、色鮮やかなパラソルと共に現れる独特な風景。秋田県に住む方なら、誰もが知っているご当地アイス「ババヘラ」。名前の由来は、おばあさん（婆）が「ヘラ」でアイスを盛る姿から。

　その歴史は昭和20年代にさかのぼり、今や秋田の夏の風物詩として欠かせない存在となっています。特徴的なのは、その販売スタイル。パラソルの下、売り子の女性が、イチゴ味（ピンク）とバナナ味（黄色）のシャーベットをヘラを使って薔薇（バラ）の花のように盛りつけてくれます。秋田弁で気さくに話し掛けてくれるのも観光客にはうれしい。味はあっさりしていて暑い日にぴったり。値段も手頃です。素朴なシャーベットですが、これがクセになるおいしさ。最近では知名度も国区になり、秋田を訪れたら必ず味わいたい名物の一つとなっています。しかし、時代と共に売り子さんの高齢化や後継者不足なども課題に。伝統を守り続けるのは本当に大変です。

　ご当地アイスには、その土地の歴史や文化が詰まっています。ババヘラアイスもまた、秋田の夏の記憶と共に、人々の心に刻まれ続けているのです。秋田に行く機会があれば、ぜひ一度、味わってみてください。

※フリーマガジン「Ｃｈａｉ」２０２４年１１月号より。
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