鹿追町のディープな面々を紹介!! 気になる写真をクリックすると記事が読めます。
鹿追はアイヌ語の「クテク・ウシ」(鹿捕り柵、あるもの)のところと訳し、鹿追とはこれを和訳して呼ばれた地名である。
大雪山国立公園の南麓で、十勝北西部に位置し、北にウペペサンケ、ピシカチナイ山、東西ヌプカウシヌプリが連なり、然別湖などの湖沼を水源とする然別川がそそぐ。
然別火山群の噴火活動と然別湖の誕生と併せ、道内でも特に寒冷な気候が作り出した特異な地形と生態系がある。鹿追町全域を範囲とするこのエリアは地球科学的な価値があり、「とかち鹿追ジオパーク」に認定されている。こうした自然環境を活かしたツーリズムや農業が取り組まれ、その恵みを大切にするための教育も行われてる。
また、毎年7月に然別湖を舞台に繰り広げられる「白蛇姫まつり」は鹿追の一大イベント。アイヌの伝説として創作された白蛇姫物語を表現し、天空の湖「然別湖」を舞台に2匹の白蛇と姫、そしてアイヌの人々が神秘の世界を作り上げる。親蛇は全長13メートル、子蛇は8メートル。2匹の蛇が勇壮に舞を繰り広げる。
大雪山国立公園唯一の自然湖「然別湖」は鹿追を代表する観光スポット。標高800メートルに位置し、新緑の季節はアウトドアスポーツを楽しむ人でにぎわい、秋の紅葉に加え、湖面が結氷する冬の「然別湖コタン祭り」は十勝の冬の風物詩の1つになっている。「鹿追町ライディングパーク」は道東随一の設備を誇る馬の公園で、大自然の広大な景色を馬の背から眺めることができる。北海道を代表する洋画家・神田日勝の代表作を集めた「神田日勝記念美術館」や、絵画作品を初めとするさまざまな美術品を展示している「福原記念美術館」も鹿追を代表する観光資源だ。
鹿追は十勝でも良質なそばの産地。「鹿追そば」の生そばや乾麺、「にしかみ農園」のそば粉は代表的な物産だ。酪農も盛んで、「鹿追チーズ工房」では、大雪山の湧き水を使い、自然を感じさせる味わいが特徴で、モッツァレラやチェダーなど種類も豊富。「カントリーホーム風景」のオリジナルソフトクリームやアイスクリーム、ハム・ソーセージも人気商品になっている。「菅原牧場」ではダチョウを飼育しており、もも肉やサラミなど珍しい味覚もある。また、陶芸に適した美蔓地区の良質な粘土を使った「鹿追焼き」は、土の肌と素朴な色合いが特で、郷土の芸術品に位置付けられる。