酒場をめぐる冒険(2)「受け継がれる居酒屋~串49、やきとり大学」
親から子へ、祖父母から孫へ。先代のレシピや思いを引き継ぎつつ、時代に合わせて進化を遂げる2店にお邪魔しました。
20年ぶり 串49
「父が串49を開業したのが49歳の時。自身も49歳になった時、今だと思いました」と語るのは、店主の大出佳崇さん。1989(平成元)年〜2003(平成15)年まで父・顕治さんが営んだ串49を昨年20年ぶりに復活させた。
かつて父と一緒に厨房に立っていたという大出さん。オムレツ、カボチャチーズ焼き、自家製イカ塩辛など長い間愛されてきたメニューはそのままに。コク深い焼き鳥のタレも味わいを受け継いでいる。「当時の常連客も足を運んで懐かしんでくれる」と目を細める大出さん。父が築いたものを守りながら、大出さんの挑戦は始まったばかりだ。
20年ぶり 串49
「父が串49を開業したのが49歳の時。自身も49歳になった時、今だと思いました」と語るのは、店主の大出佳崇さん。1989(平成元)年〜2003(平成15)年まで父・顕治さんが営んだ串49を昨年20年ぶりに復活させた。
かつて父と一緒に厨房に立っていたという大出さん。オムレツ、カボチャチーズ焼き、自家製イカ塩辛など長い間愛されてきたメニューはそのままに。コク深い焼き鳥のタレも味わいを受け継いでいる。「当時の常連客も足を運んで懐かしんでくれる」と目を細める大出さん。父が築いたものを守りながら、大出さんの挑戦は始まったばかりだ。
帯広市西21条南5丁目17-6
Tel:0155・66・9492
営:17時~23時(金・土・日曜は~24時)
休:火曜
21年ぶり やきとり大学
帯広っ子に親しまれながら2002(平成14)年に長い歴史に幕を閉じたやきり大学。先代の孫にあたる武田紗弥さんと天満建太朗さんが2023年に祖父母の意志を引き継ぎ、再オープンした。
先代から受け継いだという焼き鳥のタレは、1948(昭和23)年、藤丸の食堂のコックに習って、屋台で出したのが始まり。甘すぎずくどくない絶妙なバランスがどの部位にもよく合う。炭火を使ってタレをつけた後、再び焼くことで香ばしさをプラスした焼き鳥は、今も昔も多くのファンをとりこにする。その他、先代の頃から人気の〈なっとう炒飯〉や、日替わりのおばんざいも新しく登場する。
帯広市東1条南12丁目8
Tel:0155・65・0878
営:16時~22時
休:日曜
※フリーマガジン「Chai」2024年6月号より。
※撮影/辻博希。写真の無断転用は禁じます。
酒場をめぐる冒険
「飲み会」という日常が戻りつつある今日この頃。いつもの居酒屋も落ち着くけれど、少し足を延ばして新規開拓をしてみませんか。夜の街に繰り出せば、“大人の冒険”のはじまりです。