牛乳サイコー!最高&再考(5)「知ってた?十勝ご当地牛乳図鑑 Vol.1」
十勝管内にたくさんの牧場があるのはご存じのとおり。自らこだわりを伝えたいとオリジナル牛乳を販売している牧場や、町全体で加工販売に取り組んでいるメーカーなど、各社の自慢の牛乳を紹介していく。もちろん、酪農の未来を担う学生が生み出す牛乳も登場。さあ、皆さん、全メーカー制覇を目指してGO!
清水
あすなろファーミング〈北海道十勝清水あすなろ牛乳〉
378円(1000ml)※価格は店舗により変動
サラッと爽やかな味わい
昨年、創業当時からの無農薬、無化学肥料による牧草管理が認められてコープさっぽろ農業賞の最高賞「北海道知事大賞」を受賞した。沖縄のサンゴの天然カルシウムを使用した栄養豊富な牧草を食べて育った牛からの恵みは、サラッとした爽やかな飲み心地が特徴。おなかにも優しく、子どもから大人まで誰でもおいしく楽しめる。
買える場所
直営店、フクハラ、十勝管内のダイイチ各店(一部除く)
足寄
ありがとう牧場〈放牧牛乳〉
600円(800ml) 200円(180ml)
自然と調和した放牧酪農
放牧草をたっぷりと食べた長生きで健康な乳牛から搾られる、ビタミンやカロテンなどが豊富に含まれた香り高い牛乳。夏はビタミンたっぷりでさっぱりとした味わい。春と秋はタンパク質や脂肪分が高く濃厚な味が楽しめる。 販売期間は3月下旬から12月上旬まで。
買える場所
道の駅あしょろ銀河ホール21、菊池ファームカフェ、ECショップ
帯広
帯広畜産大学〈畜大牛乳〉
199円(1000ml)※畜大生協価格。価格は店舗により変動
乳牛も餌もMade in 畜大!
今年販売60周年を迎える成分無調整牛乳。乳牛も餌も「畜大生まれ畜大育ち」。学生が飼育する中で、その日体調のいい乳牛の乳だけを搾り、大学の敷地内で牛乳に加工する。設備の故障で半年間製造中止していたが、4月上旬の製造再開を目指して準備を開始している。
買える場所
畜大生協、帯広市内のダイイチ、イオン帯広店
鹿追
カントリーホーム風景〈風景の牛乳〉
540円(900ml) 400円(500ml) 280円(200ml)
良質な土壌が育てた味
品質の高い生乳を目指し、土作りからこだわった牧草を餌として牛に与えている。なるべく搾りたての味わいを損なわないよう、68度で30分低温殺菌。より自然に近い状態で作られた牛乳は賞味期限が6日と短い。牛乳本来のすっきりとしたのど越しと甘み。
変える場所
直営カフェ、イオン帯広店、とかちむら、ハピオ(音更町)など
広尾
菊地ファーム〈冬の濃厚搾りたて牛乳〉(11月~4月)
150円(200ml) 230円(500ml) 420円(900ml)
3種類の乳牛のブレンド牛乳
牧場を自由に行き来する乳牛はホルスタイン、ジャージー、ブラウンスイス。その乳をブレンドした牛乳は季節で味わいが変わる。夏は〈放牧牛の搾りたて牛乳〉と商品名が変わり、さっぱりとした風味が楽しめる。常温に近い温度で風味が際立つ。
買える場所
菊池ファーム、ECショップ、Aコープサンタ村、新千歳空港
浦幌
十勝浦幌森永乳業〈森永北海道3.6牛乳〉
250円(1000ml)※価格は店舗により変動
甘くてクリーミー
牛の健康管理や良質な餌の研究など、最高の牛乳を搾るために努力を惜しまない浦幌町内の酪農家たち。140度の高温で殺菌し、無菌のパッケージに空気が一切入らない状態で製品にしているので、2カ月以上も常温保管が可能。家庭に常備したい牛乳。
買える場所
フクハラ浦幌店、道の駅うらほろ、セブンイレブン浦幌店、フクハラ西18条店など
※フリーマガジン「Chai」2022年4月号より。
※撮影/辰巳勲。写真の無断転用は禁じます。
牛乳サイコー!
毎日飲んでいる牛乳。十勝に住む私たちにとって乳牛は身近な動物。でも、ちょっと待って。そのおいしさの秘密やなぜ十勝が“酪農王国”なのか―。今一度、最高においしい牛乳についてみんなで再考しよう。