十勝毎日新聞電子版
Chaiでじ

2024年11月号

特集/レトロかわいい十勝

牛乳サイコー!最高&再考(4)「牧場からのラブレター」

牛乳をずっと好きでいてもらうために
 「たくさんの人に牛乳を楽しんでほしい」̶。そんな酪農家の「想い」をご紹介。

上士幌町 菅原牧場
牧場長 菅原崇さん

青年部が消費拡大を訴求強化


牛とのコミュニケーション大切に
 家族経営の当牧場は、飼育委託している子牛を含めて700頭弱の乳牛がいます。うち、搾乳できる乳牛は330頭。たくさんの乳牛を一度に搾乳できる設備「ロータリーパーラー」を使い、家族ならではのあうんの呼吸で効率よく作業します。1日2回の搾乳時は、必ず乳牛を触ってコミュニケーションをとり、体調を確認しています。

消費者の声励みに
 私が所属している十勝地区農協青年部協議会(以下、青年部)では約2年前、東京で牛乳のイベントに出店。そこで十勝牛乳のファンの声を直接聞きました。以来、より良い生乳生産への意欲が向上し、改めて酪農や牛乳について考えることが増えました。青年部は4月から、SNSを活用して牛乳消費拡大をさらに訴えます。牛乳への関心を高めてもらえるよう多彩な活動に取り組んでいきますので、ご期待ください!


十勝地区農協青年部協議会Facebook
十勝地区農協青年部協議会インスタグラム

オススメレシピ
<牛乳鍋>

 北大生らが農村ホームステイをする「とかち絆プロジェクト」。交流した学生の中でブームになりました。いつもの鍋も牛乳のコクでまろやかに。



広尾町 マドリン
代表 角倉円佳さん

酪農の楽しさ、情報発信中!


牛乳は「命の恵み」
 酪農を営む家に生まれた私にとって牛は身近な存在ですが、今も新たな発見ばかりです。牛が1ℓの乳を出すには血液500ℓが必要で、牛乳はまさに「命の恵み」。乳牛の健康を守るため、日々細かな変化に注意しています。牛の性格はさまざまで、思いがけない出来事も多いので、限られた施設の中でベストな環境を模索しています。

牛乳を知ってもらうために
 広尾町の女性酪農家が結集した「豊栄会」は、牛乳を楽しく知っておいしく飲んでほしいと活動。小学校などでオリジナルの人形劇やクイズ、<広尾酪農音頭>を披露しています。酪農と漁業が盛んな広尾町の子どもたちに地元の産業を知ってほしい。私たちの活動は公式フェイスブックでご覧ください。また、FM-JAGAでDJを務める番組「とかちウーマンフロンティア」では、ゲストをお呼びしてちょっぴりコアな酪農トークを発信しています。


マドリン
「豊栄会」公式Facebook
FM-JAGA担当番組「とかちウーマンフロンティア」

オススメレシピ
<さっぱり担々そうめん>

 そうめんのつゆに、牛乳とラー油、好みの薬味を入れて食べる。いつものそうめんがまろやかな担々つけ麺風になります。

※フリーマガジン「Chai」2022年4月号より。
※写真の無断転用は禁じます。