気持ちカタチに。贈ろう、GIFT(2)「あの人が選ぶ、十勝の贈り物~とかち青空レディ、JICA北海道職員、十勝ひとりぼっち農園・作者、おうちごはん塾講師」
十勝も2度目なら…王道以外のおいしいギフト
埼玉県出身の松野さんにとって、かつてマッシュルームは添え物のイメージ。しかし「とかちマッシュ(R)」に出合ってからは、主役級の食材と感じるように。「まずその大きさに驚き!濃厚なうま味を感じるのにあっさりしていて、料理に欠かせなくなりました」。そんな松野さんへ、友人が教えてくれたのがこのスープだった。「素材の良さを凝縮させたおいしさ。滑らかな口当たりも気に入っています」。クリームソースとして活用できる便利さも、松野さんのハートをつかんだ。「ほかの十勝の食材と合わせ、オール地元産のメニューを考えるのも楽しそうですね」と、“十勝愛”全開でアイデアをふくらませる。
鎌田醤油の〈とかちマッシュのクリームスープ〉150g
※値段は店頭で確認を。要冷凍
ばんえい競馬場から出る馬きゅう肥(馬の敷きわら)や、札内川の伏流水を使用するなど、循環型農業で育てた「とかちマッシュ(R)」が原料。さらに道産タマネギのペースト、牛乳、生クリームなどを加え、高級感あふれるスープに仕上げている。
【買える場所】とかちむら、藤丸、鎌田醤油ショールームなどで販売。そのほか通販サイト(「とかちマッシュ」で検索)でも購入可
【製造・販売】鎌田醤油 北海道事業部(帯広市西20条北2丁目25-2ショールーム所在地)
<Profile>
松野莉奈さん
埼玉県出身。2021年度・第27代とかち青空レディとして活躍中。NHK帯広でキャスターを務め、現在はフリーアナウンサーとして活動。十勝の魅力を伝える講演なども行う。青空レディのFacebookやInstagramでも十勝の情報を発信している。
JICA北海道(帯広)安藤さんオススメの
道外や、海外に持ち寄りたいギフト
新人研修の際に訪れた十勝にほれ込み、昨年5月、念願のJICA北海道(帯広)へ就任した安藤さん。道東の食を知るにつれ、地域に根付いた多彩なチーズに興味を持つようになったという。中でもお気に入りが、熟成させたモッツァレラチーズ〈ころ〉。スナック感覚で食べられる手軽さとかむほどに染み出すうま味に感動し、すっかりトリコに。おいしいものを見つけると「誰かに教えたくなる」という安藤さんだけあって、東京の出張や帰省時に必ずと言っていいほど持参している。「絶対に喜ばれる、外さない土産なんです」と、笑顔を見せる安藤さん。十勝をPRする情熱は、地元民も負けそうなほどに熱い。
あしょろチーズ工房の〈熟モッツァレラ ころ〉50g
※値段は店頭で確認を
地元産の牛乳で作るモッツァレラチーズを約2週間熟成することで、かみ締めると口の中でほどける独特な食感に。クセがなくミルキーな風味は幅広い世代に好まれている。なお、商品名の由来は熟成時に「ころ」がすことから。
【買える場所】藤丸、ハピオ木野などで販売。JAあしょろネットショップ(https://ja-asyoro.shop-pro.jp/)でも購入可
【製造・販売】足寄町農業協同組合(足寄町中矢673-4)
<Profile>
安藤岳洋さん
愛知県出身。JICA北海道(帯広)・道東業務課に勤務する。海外と十勝をつなぐさまざまなプロジェクトにかかわり、JICA海外協力隊をはじめとする国際協力についての広報も担当。訪れた各地で、地元の名物をチェックするのが楽しみ。
漫画「ひとりぼっち農園」作者横山さんオススメの
週刊少年サンデー元編集長に贈りたいギフト
育てた野菜で「日本一のカレー」を作るべく、十勝で4年前から野菜づくりに励む漫画家の横山裕二さん。週刊少年サンデー(小学館)では「十勝ひとりぼっち農園」と題して、その奮闘ぶりを連載している。今回は漫画にも登場し、横山さんが作るカレーの成長を見守る同誌元編集長・市原武法さんへのお薦め。十勝のブランド豚「どろぶた」のひき肉に加わる金時豆がお気に入りで、「豆がアクセント。辛さも控えめでタコライス風にしたり、ソーセージの付け合わせとして楽しんでいます!」と太鼓判を押す。取材を機に市原さんに実際に贈ったそう。横山さんのカレーには“辛口”だった市原さんの反応は!?
エルパソの〈Lata de DoRO-BuTAどろぶたメキシカンチリビーンズ〉450g 1,058円
帯広のレストラン「ランチョ エルパソ」でかつて人気だったメニューの味を再現し、3月に発売。どろぶたや十勝の金時豆などをバジル、クミンといった8種のハーブや香辛料で煮込んだ。
【買える場所】藤丸、とかちむら、ハピオなどで販売。
【製造・販売】エルパソ(帯広市西16条南6丁目13-20)
<Profile>
横山裕二さん
山口県出身。「ビッグコミックスピリッツ」(小学館)に作品を投稿し29歳でデビュー。趣味は読書、映画鑑賞など。「十勝ひとりぼっち農園」は週刊少年サンデーで連載中。ツイッター「横山裕二農園長」(@gessanyokoyama)でも日々の出来事を公開。コミックは9巻まで発売。十勝毎日新聞にも「出張編」を寄稿している。
Chai連載「おうちごはん塾」講師渡辺さんオススメの
子育て中のママに贈りたいギフト
「おうちごはん塾」でいつも、体に優しい料理レシピを考案してくれる渡辺文子さん。家族の健康を守るママに選ぶギフトは、安心して口にできることが条件だ。〈こうじ発酵あん〉は友人宅で偶然出合い、砂糖を使わない爽やかな甘さにほれ込んだ。初めて活用したのはラタトゥーユで、ひとさじ足すと甘味とこくがアップ。「チョコレートみたいな風味もあり、ココアパウダーやキャロブ(イナゴマメ)パウダーと合わせてトリュフにしたり、いろいろ応用できそう」とアイデアは尽きない。「十勝は良質でおいしいものがたくさん。相手の好みを考えて合うものを選びたいですね」と笑顔を見せた。
渋谷醸造の〈こうじ発酵あん〉80g 605円
みそやしょうゆでおなじみの本別町の渋谷醸造の新商品。砂糖を使わず、渋谷醸造のこうじで十勝産小豆を二段発酵・二段熟成させて素材の甘みを引き出した。発酵作用でビタミンB群やセラミドが豊富。お肌を気にする女性にもお薦め!
【買える場所】渋谷醸造ショールーム(本別町共栄14-3)、とかちの八百屋おもや(幕別町札内桜町136-2)
<Profile>
渡辺文子さん
芽室町在住。中学生と小学生の2児の母。食の発信を柱にしたサロン「縁が和」を主宰し、離乳食講座や料理講座を開いている。出産前後の母親をサポートする「産後ドゥーラ」として活動。
※フリーマガジン「Chai」2021年12月号より。
※撮影(商品のみ)/辰巳 勲。写真の無断転用は禁じます。
気持ちカタチに。贈ろうGIFT
贈り物を渡したり、もらう機会が多くなる季節。身近な人や、遠くの人にも。思うように人と会えない1年だったからこそ、ギフトで、気持ちカタチに―。贈り物に込めた思いを、自分らしい演出で大切な誰かに届けてみませんか?