十勝毎日新聞電子版
Chaiでじ

2024年10月号

特集/そばのおいしい季節です

安心・とかちの暮らし(187)「副業や投資の勧誘で借金をさせる手口に注意」

 簡単にもうけられるという副業や投資話に申し込み、遠隔操作で借金をさせる手口が増えています。帯広消費者協会の協力でまとめました。(Chai編集室)

【質問】
 スマホで簡単にもうかるというネット広告を見て登録した。SNSでやりとりし、WEB会議サービスや電話で担当者から説明を聞いた。仕事を始めるのに、サポートプランに加入するよう勧められ、「用意できるお金がない」と言うと、「すぐに返済できるから貸金業者に借金するように」と言われた。その後、業者から遠隔操作アプリをインストールさせられ、スマホ画面が共有された状態で、4社総額200万円の申し込みをしてしまった。サポート契約を解約し、借金の申し込みを撤回したい。

【回答】
 遠隔操作アプリをインストールすると、自分ではない第三者がスマホやパソコンに接続して、画面を共有しながら操作ができます。業者から仕事を始めるために遠隔操作アプリが必要だと言われても安易にインストールするのは避けましょう。貸金業者やクレジットカードのキャッシングなど借金をしてまで契約しないようにしましょう。副業や投資でもうけが出なければ、たちまち借金の返済に追われることになります。

 借金は副業とは別の契約です。支払いは契約したあなたがすることになります。思いもよらず多額の借金を抱える可能性があります。支払いが困難であれば、自己破産などの債務整理をすることになります。簡単にもうかる話は存在しません。困った時には居住地の消費者センターへご相談ください。

【相談窓口】
帯広市消費生活アドバイスセンター(とかちプラザ1F Tel:0155・22・8393)、またはお住まいの各町村消費者相談窓口か道立消費生活センター相談窓口(Tel:050・7505・0999)へ。なお、帯広消費者協会では、会員を募集しています。通常立ち入れないような施設を見学できたり、各種広報物の提供を受けられるなどの特典があります。年会費:1口2,000円 問:帯広消費者協会 Tel:0155・22・7161

安心・とかちの暮らし
暮らしの困りごとについて、帯広消費者協会の協力で事例を紹介する連載です。

※フリーマガジン「Chai」2024年9月号より。