十勝毎日新聞電子版
Chaiでじ

2024年12月号

特集/新店でめぐる2024年

日高を東へ十勝を南へ~自然を感じて 日勝半島(6)帯広市

カウベルハウスがある高台からの景色。乳牛たちは受け入れ期間に牧草をたっぷり食べ、元気に育っていく

八千代育成牧場で味わう「これぞ十勝」のスケール感
 帯広市内から車で約1時間。日高山脈の裾野にたたずむ八千代公共育成牧場は、十勝らしいダイナミックな風景に出合える場所。東京ドーム約210個分に相当する約980haの敷地が広がり、展望台牧区から見渡す十勝平野は圧巻のひと言だ。波状丘陵を利用した牧草地に乳牛が放牧されており、ほのぼのとした雰囲気に心和む。

 市営の公共育成牧場である同牧場が開場したのは、1982(昭和57)年。出産前で搾乳ができない雌牛を預かり、酪農家の負担を軽減している。牛たちがのんびり草をはむ光景が見られるのが、例年5月半ばから10月下旬の間。青空と草原の色合いも爽やかで、十勝の夏の到来を感じられる。

 牧場の高台には食事や宿泊ができる畜産研修センター「カウベルハウス」があり、ステーキやデザートなどを用意。景色を満喫した後は、地元食材のグルメをおなかいっぱい味わおう。

高台には帯広地方の子守歌「赤い山 青い山 白い山」の歌碑も立つ。この歌は北原白秋「赤い鳥小鳥」の元歌とされている

タイミングが良ければ、放牧地にいる牛を眺めることができる

カウベルハウスのレストランの営業時間は11時~15時(LO30分前)、月曜定休

帯広市 経済部 観光交流室 観光交流課 観光係 主任補 金清加奈子さん「帯広は自分の好きな物が見つかるところ。お薦めスポットは、畜大内の碧雲蔵です!」



<八千代公共育成牧場>
八千代町西4線194

ここもオススメ
紫竹ガーデン

故紫竹昭葉さんが家族と花を植えて作り上げた、ぬくもりあふれるガーデン。1万5000坪の土地に、約2500種の花が咲きそろう。

帯広市美栄町西4線107 
Tel:0155・60・2377
営:8時~17時 休:11月3日まで無休
※入園料大人1,000円、子ども200円


取材協力/帯広市 観光交流課 帯広市西5条南7丁目1
Tel:0155・65・4169  
帯広市 農政課 帯広市川西町基線61
Tel:0155・59・2323

豆!情報
市の中心部にある「帯広市野草園」。十勝平野に自生していた野草樹木が昔のままの姿で残されている、実は全国的に見てもレアな植物園です。

※フリーマガジン「Chai」2021年8月号より。
※撮影/鎌田康平。写真の無断転用は禁じます。

日高を東へ十勝を南へ~自然を感じて 日勝半島

 「日勝半島」って知っていますか? 十勝南部と日高東部を指す新しい言葉で、日高山脈や海岸線が育む、豊かな自然が残ります。日高山脈を含むこのエリアの多くはちょうど、「日高山脈襟裳国定公園」の国立公園化に向けて、その生態系に注目が高まっている最中。日高を東へ、十勝を南へ―。改めてその自然の魅力を写真で切り取りました。

日高を東へ十勝を南へ~自然を感じて 日勝半島(11)日高山脈襟裳国定公園

日高を東へ十勝を南へ~自然を感じて 日勝半島(10)大樹町

日高を東へ十勝を南へ~自然を感じて 日勝半島(9)広尾町

日高を東へ十勝を南へ~自然を感じて 日勝半島(8)更別村

日高を東へ十勝を南へ~自然を感じて 日勝半島(7)中札内村

日高を東へ十勝を南へ~自然を感じて 日勝半島(6)帯広市