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山レポート
ニペソツ山(2013メートル)
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雪に纏ったニペソツ山の雄姿を見たいということで、大樹在住モッチーさんと一緒に雪の締まった4月20、21日に幌加温泉コースからニペソツ頂上を目指した。ニペソツ山は2016年に相次いだ台風により主要なルートだった十六のコースに至る林道が崩壊。通行止めとなり、復旧の見込みが立っていない。こんな理由から幌加温泉コースから出発した。幌加温泉コースは利用者が少なく、ササ藪が生い茂って廃道状態でとても夏山登山が出来る状態ではないが、残雪期を狙うことでなんとか進むことができた。
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午前7時、スキーを履いて登山開始。最初は作業道のようなところを延々と歩かされる。途中崩壊している地点や雪が無くなって箇所はスキーを外し登った。途中平坦な地形を進むが、春の暑さでスキーのシールにベタ雪が付着して下駄状態。重くなったスキーを引きずるように登って行った。
1600メートル付近まで到達すると、風が強くなり雪面が堅くなる。スキーのエッジを効かせて滑らないように足を進めた。午後3時半には1700メートル付近まで到達。風の当たらない場所を選びテントを張った。冬山登山独特の作業ともいえる雪を溶かして水を作り、その間楽しく会話をして時を過ごした。モッチーさんは重いのを嫌って夏用シュラフ。私は寒さを嫌って冬用シュラフ。春山でも夜間は冷え込み少々寒い思いをした。
午前2時に起床したものの強風が吹き止まずピークを取るのを断念。2度寝をする。風が収まった午後7時より2日目の行動を開始した。スキーを残置し、アイゼンで上を目指す。天狗平までは傾斜がきつくなり滑落には注意が必要だ。
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天狗平につくとニペソツ山の雄姿、そしてトムラウシ山などの表大雪山系、石狩岳にウペペサンケ山と絶景が広がっていた。1時間ほど滞在し目に焼き付けて下山を開始した。テン場からのスキーは雪質が悪くあまり快適ではなかったが、スピーディーに下山することができた。スノーシューの足跡も見られたがおそらく登りも下りも苦戦しただろう。
帰りは士幌町のホテル緑風で温泉に入り帰路についた。(塩原真)
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