山レポート
大雪山は紅葉シーズンへ。旭岳から裾合平を巡る。
9月になると北海道は気温が下がり、ひんやり肌寒く感じると共に紅葉シーズンが始まります。
22日、大雪山・裾合平(すそあいだいら)の紅葉を見てきました。祝日ということもあって、姿見駅は多くの観光客で賑わっており、登山をせずに姿見の池周辺を散歩巡りする方やツアー客も多くいました。
朝8時前には旭岳麓のロープウェイに到着しましたが、すでに駐車場は満車になるほどの盛況ぶりでした。
今回はまず旭岳に登り、熊ヶ岳、間宮岳、中岳から裾合平へと巡りました。約5~7時間ほどの旅です。
朝8時30分頃、麓の姿見の池から旭岳へ向かって登り始めました。この時は晴天、最高のコンディションでした。
視界を遮るものがないので、スタートから登頂まで常に周りの雄大な景色を眺めながら登ることができます。
山頂に近づくにつれ、秋の空気の冷たさに身が引き締まりながらもテンションは高まり一気に登頂しました。
山頂から見える景色はまさに雄大。初めて南方トムラウシ方面の景色を見たときは感動で言葉を失いました。
が、今回は微妙にガスでモヤがかっていて少々残念でした。そして登頂からしばらくするとたちまち雲が大きく流れ始めました。
間宮岳を通る正午頃になると本格的にガスがかり、裾合平が見えてきたとき天候は曇りになりました。山の天気はすぐに変わるので仕方のないことですが残念でした。
裾合平に至る途中、中岳の麓には天然の温泉があり大人気です。
今回も多くの登山客が足を止め楽しんでいました。
裾合平は大きな赤い絨毯になっていました。チングルマの赤が最盛期でした。
紅葉は少々色づきが寂しい印象でした。裾合平を囲む山では、当麻岳の西側(姿見側近く)が赤く色づき綺麗、大塚も比較的色づいてました。中岳と熊ヶ岳は少々控えめ。これから変わってくるのでしょうか。だとするとこれからが見頃かもしれませんね。
紅葉に囲まれた裾合平は本当に息を呑むほど綺麗な「庭」です。次回は最高の状態に巡り逢いたいですね。また来年ここに来ようと思います。
(文、写真:和島健志)