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地磁気絶対観測
観測機器をのぞく源泰拓隊員（1月29日撮影）
昭和基地では月に１回、「地磁気絶対観測」が行われている。
地球は大きな磁石で、向きも大きさも時間とともに変化している。観測者は「磁気儀」を使って磁力の向いている方向を３６００分の１度単位の精度で測定する。機械だけでは捉えられない磁極の変化を見ることができる。
観測棟は磁場の観測に邪魔になる鉄を使わない建物となっている。使用している金属は真ちゅうやアルミニウムなどだ。作業者も鉄を外した格好をする。カメラはもちろん無線機も遠くに置く。鉄の入った安全靴や腕時計は身に着けてはいけない。
地磁気の変化は１秒以下のものから数百年単位のものまである。地磁気の観測はさまざまな研究に材料を提供している。身近ものはオーロラのような超高層の地球に振り込んでくるエネルギーの観測や地磁気逆転のような地中深くの変化を知る手がかりなっている。
観測機器をのぞく源泰拓隊員2（1月29日撮影）
