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第57次南極地域観測隊は昭和基地付近のリュツォ・ホルム湾露岩域での岩石採取を行い、最終氷期が終わった約1万年以降の南極の氷の減少過程を調べている。将来の地球温暖化に向けて、南極氷床の変動規模などを解明するのが目標になっている。
調査は総合研究大学院大学の大学院生で同行者の川又基人さんが中心となって行っている。1月21日から29日の予定で基地から約60キロ離れたスカルブスネスで調査を行っている。これまでに3地点で採取を実施した。氷河がなくなる段階で取り残される「迷子石」と呼ばれる石を岩石カッターで切り取り試料としている。
氷で埋もれていた岩盤が露出すると、宇宙線によって岩石の性質が変わること利用して、年代を推定している。 川又さんは「今回行った調査を日本に持ち帰って結果を出していきたい」と話している。