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南極の岩石で温暖化を調べる

スカルブスネスで岩石を採取する川又さん(左、1月24日スカルブスネスで)

スカルブスネスで岩石を採取する川又さん(左、1月24日スカルブスネスで)

 第57次南極地域観測隊は昭和基地付近のリュツォ・ホルム湾露岩域での岩石採取を行い、最終氷期が終わった約1万年以降の南極の氷の減少過程を調べている。将来の地球温暖化に向けて、南極氷床の変動規模などを解明するのが目標になっている。

 調査は総合研究大学院大学の大学院生で同行者の川又基人さんが中心となって行っている。1月21日から29日の予定で基地から約60キロ離れたスカルブスネスで調査を行っている。これまでに3地点で採取を実施した。氷河がなくなる段階で取り残される「迷子石」と呼ばれる石を岩石カッターで切り取り試料としている。

 氷で埋もれていた岩盤が露出すると、宇宙線によって岩石の性質が変わること利用して、年代を推定している。 川又さんは「今回行った調査を日本に持ち帰って結果を出していきたい」と話している。



スカルブスネスでは湖沼が多く存在する(1月24日)

スカルブスネスでは湖沼が多く存在する(1月24日)



スカルブスネスの断崖から昇る月(1月23日)

スカルブスネスの断崖から昇る月(1月23日)



岩の上から岩石採取する場所を探す隊員ら(1月24日)

岩の上から岩石採取する場所を探す隊員ら(1月24日)



奇岩が多く存在するスカルブスネス。右下は隊員が寝泊りするきざはし浜小屋(1月22日)

奇岩が多く存在するスカルブスネス。右下は隊員が寝泊りするきざはし浜小屋(1月22日)



起伏が激しい調査地を歩く隊員(1月23日)

起伏が激しい調査地を歩く隊員(1月23日)



潮位変動で毎朝海岸に氷が張るスカルブスネスきざはし浜(1月23日)

潮位変動で毎朝海岸に氷が張るスカルブスネスきざはし浜(1月23日)



日没間際の太陽で照らされるスカルブスネスの断崖(1月23日)

日没間際の太陽で照らされるスカルブスネスの断崖(1月23日)



氷河がなくなる過程で取り残された迷子石(1月23日)

氷河がなくなる過程で取り残された迷子石(1月23日)

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