タグ南極観測船しらせ

南極工芸展

1位になったフォトフレームの裏側。船の丸ハッチとドアが表現されている

1位になったフォトフレームの裏側。船の丸ハッチとドアが表現されている

 「しらせ」恒例の南極工芸展が16日、観測隊公室で開かれ、南極行動中に制作した力作がずらりと会場に並んだ。併せて艦内娯楽大会の決勝戦が行われた。

 作品には毎日ボールペンで紙コップにイラストを描いた観測隊及川欧さんの「絵日記カップ」、カラフルなひもを使い、結び方を説明した「しらせ」自衛官阿部剛士さんの「mini結索標本」などが注目を集めた。



1位になったフォトフレーム1位になったフォトフレーム 展示品の中でも自衛官小林利州さんの「フォトフレーム」が最も好評を博し1位になった。小林さんは娯楽大会優勝も勝ち取り、多才さを見せつけた。

 小林さんの作品は写真を観測隊に見立て、それを支援するしらせを土台とフレームで表した写真立てになっている。自衛隊では船が壊れた時のパイプの溶接や座礁時の水を止める応急工作が仕事。今回はネジ1本まで自作し、持っている技術を駆使した作品になった。受賞にも「プロして自信をもって出品できるものを作ったが、本職だから申し訳ない」と控えめに話す。

 将棋については決勝戦の前に、周りから「自衛隊最後の砦。こめかみから上の強さもあることを見せてこい」と言われたという。序盤で角を取られるも、ていねいな指し手で対戦相手のミスを誘い勝利した。小林さんは「娯楽大会だが本気大会になった。将棋は2人でつくるもの。良い将棋になり楽しかった」と対戦を振り返っている。

絵日記カップ

絵日記カップ

南極工芸展

南極工芸展

南極工芸展

南極工芸展

南極工芸展

南極工芸展

前の記事次の記事

トップへ戻る