タグ南極観測船しらせ
【南極】南極大陸沿岸で座礁した豪観測船「オーロラ・オーストラリス号」から豪モーソン基地に避難している研究者ら66人を帰国させるため、観測船「しらせ」による移送支援が6日から始まった。同基地から人員とヘリコプター3機をしらせに収容後、豪本土と空路でつながっている約2300キロ離れた豪州の別の基地まで移送する。
人員と物資は同基地に駐機しているヘリコプター3機を使用し、計48便でしらせに運ぶ。第一便のヘリコプターは午前7時ごろ(日本時間午前11時ごろ)、しらせに到着。57次の門倉昭隊長と56次の三浦英樹越冬隊長、しらせの宮崎好司副長が出迎え、モーソン基地のジョン・レーベン(John Leben)隊長と握手を交わした。
これまで日本と豪州との救難や輸送に関する相互援助は1998年に氷海に閉じ込められたオーロラ・オーストラリス号をしらせ(初代)が救出した実績や2008年から2009年にはオーロラ・オーストラリス号による日本の50次観測隊および、49次越冬隊の人員物資の輸送が行われた事例がある。
※門倉昭(かどくらあきら)、三浦英樹(みうらひでき)、宮崎好司(みやざきこうじ)