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ローリング

艦橋にある傾きを記録する測器

艦橋にある傾きを記録する測器



 29日午前2時ごろから船の揺れが激しくなってきた。自室の引き出しの中のものが、音を立てて移動しているのが分かった。寝ていても足を踏ん張っていないと勝手に寝返りを打ってしまう。安眠できずに夜が明けた。

 船の揺れは大きく2パターンに分けられる。右舷と左舷で傾く横方向のローリングと船首と船尾で傾く縦方向のピッチングがある。

 午前8時半ごろ、ローリングが最大となり20度船体が左に傾いた。自室の椅子が入口のほうに滑り出し、急いで止めようとすると、自分自身が壁にぶつかる始末だ。

 外の状況を確かめようと艦橋に上ると、それほど波が強いわけではなかった。しかし、話を聞いてみると、右舷側からしばしば高いうねりが船体に当たると、大きく傾くという。最上部にある艦橋は特に揺れ幅が大きく、手すりなしでは静止できないほどだ。

 今後も荒れた状態が続くという。パソコンなどを机に出しっぱなしにしていると、落下の危険性がある。暴風圏では揺れ対策は必須だ。



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