十勝毎日新聞電子版
Chaiでじ

2025年8月号

特集/夏の学びチャレンジ

【健康】膵臓がん悪性化の仕組み解明

 化学療法が効きにくい悪性の膵臓(すいぞう)がんでは、特定の遺伝子の働きが低下していることを京都大の研究グループが突き止めた。機能低下により転移を促すたんぱく質が増えて悪性化するといい、このたんぱく質の働きを抑える既存の薬剤が効く可能性があるという。論文は6月、国際学術誌電子版に掲載された。

 膵臓がんは、国内の部位別がん死者数で3番目に多く、5年生存率は8・5%で最も低い。3~4割を悪性が