十勝毎日新聞電子版
Chaiでじ

2024年11月号

特集/レトロかわいい十勝

十勝で涼む(4)「十勝の映える冷涼スポット~然別湖、十勝千年の森、シーニックカフェちゅうるい」

 花手水(はなちょうず)に風鈴、水に沈んだ湖底線路などSNS映えもかなう涼やかな十勝のスポット。夏ならではの風物詩や趣向を凝らした風景がそろいます。

目前に広がる物語の世界
然別湖 湖底線路

 道内の湖では一番標高が高い場所にあり、「天空の湖」とも称される然別湖。高い透明度によって、線路が湖底へ続く幻想的な景色が見られる。湖に伸びる線路は、冬になる前に遊覧船を陸に引き上げるためのレール。涼しげ、かつ有名アニメ映画のワンシーンに似ていることからSNSでも話題を集めている。風がない快晴の日が、シャッターチャンス!

鹿追町北瓜幕 白雲橋(白雲山登山口)
問い合わせ:Tel:0156・66・4034(鹿追町役場商工観光課)
※公開期間:5月下旬~10月下旬




目と耳で、涼を感じる
十勝千年の森「涼を呼ぶ庭」

 ミズナラやヤチダモが茂る林につるした透明の江戸風鈴が、夏らしい風景を作り出す。風鈴の音色に合わせるように、川のせせらぎや葉擦れが響き、耳を澄ましても涼しさを感じられる。今年はエントランスフォレストから新たに公開した合掌造りの建物「ほおの木」にかけて設置。どこか懐かしい和の雰囲気にも癒やされる。8月31日(土)まで。

清水町羽帯南10線 
Tel:0156・63・3000
営:9時~17時(7・8月。9月から閉園までは9時30分~16時 ※最終入場は30分前)
休:期間中はなし(10月15日~閉園) ※入場料:大人1,200円、小・中学生600円




風が吹き抜ける丘でひと休み
シーニックカフェちゅうるい

 毎年夏季の週末と祝日限定で開催している、忠類共栄牧場内のカフェテラス。標高189mの小高い丘にあるため、心地よい風を感じられる。壮大な日高山脈や牛が草をはむ様子など、十勝らしい景色が楽しめるのも魅力。地域のボランティアスタッフによるドリンクのサービスや、時には音楽の生演奏も。日常を忘れてくつろげる。

幕別町忠類東宝84-12 
Tel:01558・8・2141(幕別町商工会忠類支部)
営:10時~15時
※開設期間:7~9月の土・日曜、祝日。雨天の場合中止。
詳細は「シーニックカフェちゅうるい」のFacebookへ

※フリーマガジン「Chai」2024年8月号より。
※撮影/平栗玲香。写真の無断転用は禁じます。